もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら ~「欲しいスタンド論争」に決着をつけるブログ~

「もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら、どのスタンドを選ぶのが良いか」を多方面から考察するブログです。

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「エイ・フェックス兄弟 弟」の「ショット・キーNo.2」

能力値

不明

能力

  • サッカーボールのようなバッグの中にいる毒ガスのスタンド。

 

  • バッグから離れられる距離は20cm程度。

 

  • 毒ガスは本体にとっても有害

評価

有用性:★☆☆☆☆

 

毒ガスなので普段使いは厳しそうですが、害虫駆除除草作業ぐらいには使えるでしょう。

 

安全性:☆☆☆☆☆

 

本体も毒ガスに侵されてしまったことを考えると、このスタンドは恐らく常に毒ガスを放っています。これは有害以外の何者でもありません。

使う時以外はバッグにしまっておき、誰かが勝手に開けないように注意を払っておきましょう。

 

悪用性:★☆☆☆☆

 

悪事としての使い方は毒ガスを吸わせるだけしかありませんし、威力もそこそこなのでお世辞にも悪用性が高いとは言えません。

 

自衛力:★☆☆☆☆

 

自衛は自分の周りに毒ガスを纏わらせておくぐらいしかできませんし、その毒ガスは自分もくらうとなると、自衛性能は最低クラスと言って良いでしょう。

 

操作性:☆☆☆☆☆

 

毒ガスを常に放っているので操作性はゼロとします。ただし、リフティングする必要は特にないと捉えておきます。

総評

毒ガスを出すだけの能力なので、日常で幅広く活用できるとは思えません。

というわけで、ショット・キーNo.2の総評は、Eです。

関連

第8部 ジョジョリオンのスタンド一覧

 

【兄】

jojo-stand.hatenablog.com

 

【毒攻撃】

jojo-stand.hatenablog.com

 

「宮本輝之輔」の「エニグマ」

能力値

能力

  • 紙に物や人を収納できる。無生物の場合は無条件で入れられるが、生物の場合は「恐怖のサイン(恐怖を感じた際にする行動)」を見極めてからその行動をさせる必要がある。

 

  • 物ならジュースや銃、タクシー、電気だろうと無条件でしまえる。本体自身が入ることもできる。

 

  • 中身を取り出すには紙を開く。本体でなくても開きさえすれば取り出せる。

 

  • 紙を破くと中身は元の耐久力に関係なく破壊される

 

  • 紙の中では時間が止まっているのか、コーヒーやラーメンを入れておいても温かいまま保管できる。しかし、紙から抜け出たあとの仗助の様子を見るに、紙の中からでも周囲の音は聞こえる模様。

評価

有用性:★★★★★

欲しいスタンド議論の常連だけあって、日常ですこぶる役立つのは想像に難くありません。

無生物であれば無条件で紙にしまい軽量化して持ち運べ、ほかほかのお弁当や冷たいアイスを持ち運んで好きな時に食べることだってできます。

 

どんな物でも手紙一枚分の料金で郵送でき、自分自身をしまえば交通費大幅カット。

 

宅配や引越しなどの職に就いている人は仕事が格段に楽になるでしょう。

 

さらに、紙の中では時が止まっていることを利用すれば、食品の期限を気にせずいつまでも新鮮な状態で保存しておいたり、果ては生物を紙に収納しておいて、老化せずに未来へ行ったりもできます。

安全性:☆☆☆☆☆

紙を破けば、中のものは本来の耐久力に関係なく破壊されてしまいます

紙の強度などあてになるものではありませんから、うっかり大切なものを破壊してしまうことのないよう、用心しましょう。

 

また、紙が破けた瞬間中のものが出てくるということは、思わぬタイミングで中のものが飛び出てきて押し潰されてしまうことだってありえます。ものをしまった紙を紛失するなんてことは絶対避けましょう

 

もしもラーメンをしまった紙をズボンのポケットに入れたまま洗濯機にかけてしまったら…?

目を覆いたくなるような事態になるのが容易に想像できると思います。

悪用性:★★★★★

店の商品を紙にしまって万引き、空き巣で家財を根こそぎ持っていくといったものから、麻薬や武器の密輸*1、(恐怖のサインというハードルはあるが)人間をしまって完全犯罪の誘拐など多岐にわたります。

自衛力:★☆☆☆☆

自身を紙の中に隠し、あらかじめしまっておいた武器で奇襲を仕掛けるのが一番の自衛手段です。

 

「生物をしまう」能力を攻撃手段に使うのは現実的ではありません。詳しくは「操作性」の項で。

操作性:★★☆☆☆

無生物をしまう際は条件がないので楽ちんですが、問題は生物をしまう時。「対象の恐怖のサインを見つけて確定させた上で再びそのサインを引き出す」という複雑極まりない工程をこなす必要があります。

 

作中で登場した恐怖のサインは、

 

広瀬康一 → まばたき2回

東方朋子 → ツバを飲み込む

東方仗助 → 下唇を噛む

噴上裕也 → 顎を指でいじる

宮本輝之輔 → 片目・両目をつぶる

 

と、個人ごとに全く違い、しかもかなり些細な行動です。素人が少し観察した程度で見極められるものとは思えません。

 

そもそも、人を心の底から恐怖させること自体難しいものです。

いきなり殴り飛ばしたりナイフを突きつけたりすれば恐怖を抱きはするでしょうが、問題は何度も恐怖を引き起こす必要があること。

能力の発動には、最短でもサインを見つけるのに1回、確定させるのに1回、見つけた状態でもう1回の3回が必須です。

 

もちろん、これは物凄く上手く行った例で、実際は3回で済まないことがほとんどでしょう。

恐怖には耐性ができるものですから、趣向を凝らした恐怖体験をさせなくてはいけません。しかも、その状態でサインを見逃さないように相手をじっくり観察することが求められます。

 

そんな前代未聞のマルチタスクを行える人などいないでしょう。可能性があるとすれば、ホラー映画を見ているところを横から観察するぐらいでしょうか。

 

こういった理由から、生物を収納する能力を使うのは現実的ではないと考えます。

せめて、まだサインが分かりやすそうな人以外の動物を狙うか、無生物だけを収納する能力と割り切って使うのが良さそうです。

総評

この能力の本質は「物の大きさや重さを紙と同等にして持ち運べる」。

そう聞いただけで、数あるスタンドの中でぶっちぎりで便利であることは容易に理解できるでしょう。普段使いから悪用まで、様々な場面で大活躍してくれます。

しかし、どうしても自衛力の低さが気になるので、最高評価は逃す結果となりました。

というわけで、エニグマの総評は、Aです。

関連

第4部 ダイヤモンドは砕けないのスタンド一覧

 

【紙に閉じ込める】

jojo-stand.hatenablog.com

 

【収納】

jojo-stand.hatenablog.com

元ネタ

日本の小説家「宮本輝

 

ドイツが活動拠点のヨーロッパの音楽プロジェクト「Enigma

 

 

*1:宮本輝之輔も拳銃を持ち込んでいた

「ウサギ・アロハオエ」の「THE MATTEKUDASAI」

能力値

不明

能力

  • 周囲にあるものに変身できる

 

  • ただし、変身するためには自分以外の誰かが声に出して望む必要がある

評価

有用性:★★☆☆☆

その場にある物のコピーを作れるだけな上、発動には協力者が必須となると使いどころが難しいですが、アース・ウィンド・アンド・ファイヤーと違って、MRIなどの精密機器にも変身できるのは便利。

また、キッスと違って能力を解除してもオリジナルが破壊される心配がないので、高級品を複製して楽しむという使い方には良いかもしれません。

 

ただし、第11話では「その場にないはずの金属探知機」に変身させようとする一幕があったので、その場にないものにでも変身できる可能性があります。単にウサギがうっかりしていただけかもしれませんが…*1

安全性:★★☆☆☆

耐久度の低いものに変身した際は注意が必要です。豆腐に化けたスタンドを落っことしてしまい、本体が爆裂四散…なんてこともあるかもしれません。

悪用性:★★★☆☆

コピー品を作れる能力なので、紙幣を増やしたり、高級品に化けて売り払ったりすれば着実にお金を稼げます。

キッスと違って、能力を解除してもオリジナルが破壊されないのが嬉しいポイント。

 

また、変身したスタンドは本体と視覚を共有できるので、ペンなど身近なものに変身させてから人に渡せば監視もとい盗撮に使えます。

 

作中では監視カメラに化けてフェイクの映像を作るという使い方もしていました。

 

ただし、何に使うにせよ、協力者が必要なのがネックとなります。

人間にも化けられたら悪用の幅がグッと広がりそうですが、現時点では不明です。

自衛力:☆☆☆☆☆

このスタンドに自衛力は期待できません。

操作性:★☆☆☆☆

能力の性質上、協力者がマストなのがまずマイナス。

さらに、コピーを作ることが有効に働く状況自体なかなか限られているというのもあり、操作難度は高めとなりました。

総評

コピー品を作れるという能力かつ、キッスと違いオリジナルが破壊される心配がないので、高級品を複製して楽しんだり、ちまちまとお金稼ぎをしたりしたい人にはお勧めです。しかし、やはり自衛力の無さが不安要素。

というわけで、THE MATTEKUDASAIの総評は、Dです。

関連

第9部 The JOJOLands (ザ・ジョジョランズ)のスタンド一覧

 

【他者の願いで偽物を作る】

jojo-stand.hatenablog.com

 

【変身】

jojo-stand.hatenablog.com

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【複製】

jojo-stand.hatenablog.com

元ネタ

ハワイ王国第8代女王リリウオカラニによって作られた楽曲「Aloha ʻOe

 

 

Elvis Presleyによってカバーもされた。

 

 

King Crimsonの楽曲「Matte Kudasai

 

 

*1:そもそも金属探知機を使おうとした理由は「敵の持っていた金属製ナイフを追跡して居場所を探す」ためだが、金属などどこにでもあるので、敵を探すのに有効な手立てとは言いがたい

The JOJOLands(ジョジョランズ) 14話 「ハワイ州土地登記所」 感想

 

今回はついにメリルの次の任務が始まりました。しかし新たな災難が。

それでは、ジョジョランズ14話「ハワイ州土地登記所」の感想です。

 

今回の話のポイント

『DEED』の奪取に成功!?

メリルが狙っていたのは土地の譲渡証書「DEED」の原本でした。

溶岩は紙幣という紙切れであっても価値を見出して反応する。よって、原本に触れさせれば土地も手に入るだろうと彼女は予想します。

 

結果的に、ドラゴナ、ウサギ、チャーミング・マンの三人の協力プレイで見事溶岩を触れさせることに成功!

途中、チャーミング・マンが変装能力を使って上手く交渉したり、THE MATTEKUDASAIでフェイク映像を作る技が再び使われたりしました。

 

ジョジョランズチームの、全員が少しずつ出来ることを分担し合う感じ好きです。

今までの部ではチームといっても共闘するのはせいぜい二人までだったけど、今回の部ではここまで見る感じ、全員が力を合わせて任務に取り組んでます。

ひとりひとりのスタンドは出来ることが少なく力も弱い分、全員が協力して初めて敵に打ち勝てるという構成が、これぞ共闘って感じでベネ。

ウサギがピンチ

無事DEEDに溶岩を近づけて、あとは脱出するだけ...と思いきや、突如ウサギが苦しみだし、嘔吐します。一瞬胃の中の食べ物まで溶岩に引き付けられたのかと思ったけど、「白濁してるから食べ物じゃあない」らしい。

 

ドラゴナがタイツを脱がせると、首筋が岩のように硬質化していました。

チャーミング・マンは動揺して、持病なのか、それとも薬物中毒かと問いただします。

DEEDに溶岩を触れさせた直後に目立った行動はできないので救急車も呼べない状況、そして迎えに来たパコが彼らを見て「あそこだ 原本の閲覧....無事成功したみたいだな あいつら寛いでいるぞ...」と呟いたところで今回は終了。

疑問点

チャーミング・マンの能力の制約

チャーミング・マンの変装能力がさっそく役に立ったわけですが、一切痕跡を残すなと言われているんだから、ドラゴナやウサギの顔を変えてあげといてもいいはず。じゃがいもを猫の頭部に変えたことがあるので自分以外は対象外ということはないと思うのですが、何か未知の制約があるのでしょう。

 

大方「自分以外の『生物』は無理」といったところでしょうか。全員で透明化できたら強すぎるしね。

 

追記:単行本4巻で、ビッグマウス・ストライクスアゲインで分解した体の射程距離が本体の体表から10数センチまでと判明。射程距離が足りないのが理由でした。

ウサギの出自

今回初めてタイツの下が見れたウサギ。その皮膚は岩のようになっていました。

一見スタンド攻撃の影響のように思えますが、普段のウサギの皮膚を見たことがないので、元からという可能性もあります。

そういうミスリードだったら面白いです。全身タイツは実は単なる奇抜なファッションじゃなく、人と違う皮膚を隠すために意味あって着ていたということになるし。

 

ウサギが「親が建設業をやっていたがバスに轢かれて死んだ*1」と言った時からひそかに予想されてきたことではありますが、彼は岩人間と血の繋がりがあるのかも?

ダイヤモンドの行方

現時点では、溶岩に一度引き寄せられたものは永久に引き寄せられ続けています。

そうなると、ダイヤモンドはいまだにドラゴナが所有しているということになりますが、そのような描写はないので、溶岩の所有者が望めば解除できるとか、何らかの対処法がありそうです。

何か説明が欲しいところ。

解消された疑問

特になし

その他気になったこと

ピンクちゃんの再来

ウサギのドラゴナの呼び方がまたピンクちゃんに戻ってましたw

ミスを指摘されたことに機嫌を損ねてあえてやったのか、それとも任務中だから名前を呼べず、やむなくそう呼ぶことにしたのかな?

実写ドラマ「岸部露伴は動かない」の話

本編とは関係のない話ですが、実写ドラマ「岸部露伴は動かない」の最新話「密漁海岸」の本編画像が掲載されてました。

その中にまさに密漁をしているシーンがあったのですが...ちゃんとトニオさんがコック帽を被ったまま海に潜ってましたww

原作でも露伴がツッコんでた箇所ですが、しっかり再現してくれてました。スタッフさすが。

今後の展開

嘔吐したのはスタンド攻撃だが硬質化した皮膚は実は違い、ウサギ自身の体質の問題。敵スタンド使いを退けたドラゴナとチャーミング・マンは彼の不思議な体質を不審に思い、問いただす...という展開を予想します。

今後のジョジョランズは、「もっと大きな溶岩を手に入れて大富豪になる」「チャーミング・マンの弟を見つける」そして「ウサギという人物の謎を探る」の三本構成で進んでいくのではないでしょうか。

 

...と大それたことを言ってはみたものの、やっぱり普通にスタンド攻撃と見るのが自然でしょうね。ウサギの全身タイツに実は意味があったら面白いなあ、という考えから膨らませた妄想でした。

関連

【次回】

jojo-stand.hatenablog.com

 

【前回】

jojo-stand.hatenablog.com

 

【感想一覧】

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*1:「バスに轢かれて死んだ」といえば大年寺山愛唱。しかし彼の職は警備員で建設業をやっているのは八木山夜露なので、同一人物とは思えない。

9部で「バス」と言えばジョディオの父を破滅に追いやったバス会社が思い浮かぶ。

「バスに轢かれた」話は、「登場人物たちが皆バス関連の事故で不幸になっており、実はバス会社が黒幕」というのをやるための描写で、大年寺山とは関係がない可能性が高そう。

ジョジョで死亡した全ての犬と猫をまとめてみた

 

ジョジョの世界は犬猫に厳しいと良く言われます。作中で犬猫が死亡する描写が多くあるからです。もちろん、好き好んで殺しているわけではありません。

殺すのは基本悪役なので、ヘイトを高めるための描写として使っているのでしょう。ホラー映画でシリアルキラーが犬や猫を殺す描写がよくあるように、フィクションにおいて「犬猫殺し」は時に人殺しより重い罪とされるものです。

 

さて、「ジョジョではよく犬猫が死ぬ」という風説は本当に正しいものなのでしょうか。

というわけで今回はそれを明らかにするべく、ジョジョで死亡した全ての犬と猫をまとめてみました。

 

第1部

ダニー

初めて殺された犬はジョナサンの愛犬のダニー。溺死しそうになったジョナサンを助けてから二者の間に友情が芽生えました。ジョナサンによってよく訓練されており、ドアを閉めたり火を体を使って消したりもできます。

第1話で早速ディオに蹴り飛ばされ、その後ジョナサンに思わぬ反撃をくらったディオが鬱憤を晴らすため、口を針金で結び箱詰めにした後焼却炉に入れたため焼かれて死亡。

アニメでは燃えるダニーそのものの描写は規制なのかカットされました。

ちなみに死亡した回は炎のダニーというあんまりなサブタイトルが付けられています。

食屍鬼街の子犬

ジョナサンが食屍鬼街(オウガーストリート)に入ってすぐに遭遇した犬。すでに死んでおり、猫に食べられてしまっています。3コマのみの登場ですがインパクト大。

人面犬

ディオが遊びで犬と人間の死体を合体させて造った動物。「礼儀を知らない」という理由でディオに踏み殺されました。

第3部

ポッキー

「私のポッキーがァ──ッ」

このセリフのせいか、「ジョジョで死んだ犬」というと真っ先にこの犬を思い浮かべる人も多いのでは。

運悪くラバーソール(イエローテンパランスの本体)が乗り込んできた観覧車に乗り合わせていた犬で、イエローテンパランスに胴体が取り込まれ、それを見て慌てた飼い主が引っ張ったことによって首が千切れ死亡しました。

ちなみにこの犬の飼い主、承太郎が乗り込んでくるまでは子供と観覧車に乗りながら寝ていました。疲れている中家族サービスで来た遊園地で愛犬を失ってしまったと考えると、本当に可哀想…

ジャスティス回で柵に突き刺さっていた犬

ジャスティスの幻覚によってか、柵に突き刺さって死亡した犬。その後操られた状態で再登場します。

悪夢世界に花京院と一緒に取り込まれた犬

デスサーティーンの悪夢世界(ナイトメア・ワールド)に花京院と一緒に取り込まれた犬。デスサーティーンが花京院を狙って振った鎌の巻き添えをくらって死亡。

その後も、デスサーティーンが花京院達に呼びかけるための拡声器を出す場所に使われたり、デスサーティーンが登場するための装置として使われたりと散々な目に遭っています。

イギー

スピードワゴン財団がジョースター一行の旅の途中で助っ人(犬)として連れてきた犬。コーヒー味のチューインガムが大好物。

 

犬種はボストン・テリア。タキシードを着た紳士と言われるほど利口でお行儀の良い犬種として知られていますが…イギーは人の髪の毛をむしりながら屁をするのが趣味の下品なヤツ。どうしてそうなった…

 

犬ながら吉良吉影のように「トラブルのない人生」を送ることを目標にしており、無理矢理旅に同行させられたのもあって終盤までは積極的にバトルに参加することはありません。

 

しかし、犬好きの子供を助けるためにペット・ショップと戦ってからは心境が一変。酷い目に遭った借りを返すため(アニメ版のみの心境描写)、DIOとの戦いを決意します。

 

その後はヴァニラ・アイスに痛ぶられ瀕死になりますが、肺に骨が突き刺さりながらもポルナレフを助けるためにスタンドを使い、最後まで誇り高く死亡しました。

チビとブチ

可愛らしい名前に反して、見るからに獰猛な二匹の犬。チビではないしブチ模様でもない。

イギーを襲おうとするも、眼光だけで恐れおののき退散、その後ペット・ショップを襲おうとして串刺しにされて死亡しました。

この二匹の飼い主の男の子を守るためにイギーはペット・ショップと戦うことになります。

DIOに驚いた猫

ジョセフを追って地面に降り立ったDIOに驚いた猫。DIOの進路にいたため、殴られて猫ステーキ・猫ジュース・猫バーガーと化す。

第4部

犬のクソを片付けない男の飼い犬

犬種は恐らくブルドッグ。糞を始末しない飼い主を「いい気になっている」と判断したアンジェロによって顔を食いちぎられ、そのままその血をアクア・ネックレスの攻撃に利用されて飼い主もろとも死亡しました。もっとマナーのある飼い主だったなら…

アーノルド

杉本玲美の飼い犬。犬種は恐らくラブラドール・レトリバー。作中世界の15年前に、吉良吉影によって杉本玲美とその両親と一緒に殺害されており、首に大きな傷があります。

吉良に実質的にとどめをさした有能な犬です。

タマ

これは猫草が普通の猫として生きていた時の名前。ブリティッシュ・ブルー種で、川尻しのぶいわく世界中の猫好きの間では人気NO.1とのこと。

吉良吉廣に矢で射抜かれた後川尻家の地下室に侵入、しのぶが箒を振り回したことでガラスの破片で喉を切って死亡。

…したのですが、その後埋葬されたことによって…

第5部

ミスタの近所の住人が貰った猫

ガキのころ 近所で子ネコが4匹生まれてペットに1匹もらったヤツが

そのネコに 目ン玉ひっかかられて片方なくしたのを知っている

もちろんあとでそのネコは殴り殺されたがね....

 

「ジョジョの奇妙な冒険」49巻より グイード・ミスタのセリフ

ミスタが初登場時に「『4つ』のものからひとつ選ぶのは縁ギが悪い」ことの例として挙げた話に登場する猫。

出番はたった1コマ、セリフで言及されるのみですが、「殴り殺された」としっかり確キルをとられてます。

第7部

東洋人に食われた犬

それと東洋人が犬を殺してナベで煮て食っています

 

「スティール・ボール・ラン」1巻より SBRレースのエグゼクティブのセリフ

スティール・ボール・ランレースの参加者か観客の東洋人に食われた犬。セリフでの言及のみ。

まとめ

これで、ジョジョで死亡した犬猫は全て。実は意外と少ないんです。一番最近のものでも7部の1話(2004年1月19日掲載)が最後なので、20年以上前です。

犬猫がよく死ぬというのは3部の印象が強いだけで、間違った風説と言っても過言ではないでしょう。

というか3部自体、人もよく死ぬんですよね。歴代で一番モブが死ぬ部だと思います。

 

「エイ・フェックス兄弟 兄」の「ショット・キーNo.1」

右手と一体化しているスタンドと捉え、物質同化型に分類します。

能力値

不明

能力

  • 右手の一部が岩になっていて、左手で触れたものを右手の岩に瞬間移動させる

評価

有用性:☆☆☆☆☆

 

瞬間移動能力を持つスタンドは結構レアですが、この能力で出来る瞬間移動はせいぜい170cm*1この短さでどうしたら良いと言うのでしょうか。

インテリアの位置を変える時ぐらいには使えるでしょうが、物を動かすのなら大抵の近距離パワー型スタンドで出来ます。一応、ワープ能力という利点を活かして、腕が通る程度の隙間さえあれば障害を無視して物を移動させることができるので、「扉より大きな物を部屋に入れる」という独自の活用法もあります。

しかし、それだけのために他のスタンドをもらえる権利を捨てるのはあんまりです。

 

安全性:★★☆☆☆

 

瞬間移動は案外恐ろしいもの。

どんなものでも、問答無用で元あった場所から動かせるわけです。ザ・ハンドやクリームのように「この世から完全に消し去る」とまではいかないでも、「場所を移動させる」だけで迷惑がかかるものはたくさんあります。

 

例えば、高層ビルなどの本来動かないはずのものを移動させてしまえば大混乱が起きるでしょう。

 

悪用性:★★★★☆

 

どんな物体でも問答無用で瞬間移動させられますから、扉を触って移動させれば銀行の金庫だろうと簡単に開けられます。

 

スリにも使えます。

まず大きめのカバンを用意し、右手をその中に入れて左手で人の財布やバッグに触れます。すると、カバンの中に触れた物が転送されて、スリらしい動作を見せることなく盗むことができます。

ただし、もし転送する瞬間を目撃されたら、相手からは財布やバッグが急に消えたように見えるので結局不審がられてしまいます。使うタイミングには注意が必要です。

 

自衛力:☆☆☆☆☆

 

正直なところ、このスタンドに自衛性能を期待するのは諦めた方が良いでしょう。

相手の体を半分だけ移動させて真っ二つなんてことが出来れば良いのですが、あいにくそのようなことをする描写はありません。

 

操作性:★☆☆☆☆

 

決してシンプルな能力ではないので、扱いが難しそうです。

作中では警官の手を移動させて手錠に繋いだり、右手を針金に変えて拘束したりと様々な活用法を見せてくれましたが、そこまで上手く扱えるようになるのにどれだけの苦労があるか…

総評

「左手で触れたものを右手に瞬間移動させる」それだけの能力です。

こういった独特な能力はシンプルな能力と比べて応用が効かない分、独自の性能を発揮できますが、この能力の特色は短い距離の瞬間移動だけ。瞬間移動能力はレアとはいえ、腕を広げたぐらいの距離では活用しようがありません。

どんな物好きでもこの能力を選ぶ人はいないでしょう。

というわけで、ショット・キーNo.1の総評は、Eです。

関連

第8部 ジョジョリオンのスタンド一覧

 

【弟】

jojo-stand.hatenablog.com

 

*1:腕を広げた長さは身長と大体同じ

「ウンガロ」の「ボヘミアン・ラプソディー(自由人の狂想曲)」

能力値

能力

  • 創作のエネルギーを利用して、アニメ、印刷物、劇画など、全ての絵画のキャラクターを現実に出現させる

 

  • 自分の好きなキャラクターを見た者は、魂が分離してそのキャラクターが登場する作品内の登場人物に変化し、変化したキャラクターと同じ結末を辿る

評価

有用性:★★★★★

 

この能力があれば、好きなキャラクターと現実で会うことができますし、好きな作品の登場人物に成り切り、作品世界を追体験することだってできます。映画、アニメ等のカルチャーが好きな人にとってはたまらない能力でしょう。

 

 

そして、最も注目すべきはウェザーがこのスタンドを攻略するシーン。

彼は即席で「全てのファンタジー・ヒーロー(キャラクター)を元に戻す」キャラクターを作り、そのキャラクターを現実化させることで能力そのものを消滅させました。

この描写を素直に受け止めると、この能力を使って自分の描いた絵を現実化すれば、どんな能力であろうと実現できるということになります。

 

例えば「怪我や病気を治せ、他人を本にして書き込むこともできる能力を、本体に授けるキャラクター」を作り出せば、クレイジー・ダイヤモンドパール・ジャムヘブンズ・ドアーの能力が一度に手に入ることになります。

「欲しいスタンドをひとつ選ぶ」というルールを超越した荒技であり、欲しいスタンド論争の模範解答とまで言えそうです。

 

思い通りの能力を使えるようにし、自分好みの異性や、本体に従順であらゆる能力を持つ召使いや軍隊を作ったり…可能性は無限大です。

 

安全性:☆☆☆☆☆

 

作品内の出来事が何であろうと現実化してしまう

――あらゆる恐ろしい事象が起きることは想像に難くありません。

 

原作ではケンシロウとラオウが東京西新宿で激闘を繰り広げて都市を壊滅させていましたが、これはまだ可愛いもの。

 

真に恐ろしいのは、ギャグ漫画特有のデフォルメ表現でも問答無用で現実と化してしまうだろうということ。

 

例えば、漫画「Dr.スランプ」にてアラレちゃんは、拳一つで地球を真っ二つにする「地球割り」を見せました。

漫画なのでギャグで済みますが、現実に起きたら全くもって笑えません。

何も考えずに能力を発動すれば、地球がいきなり「ばかっ」と割れて、一巻の終わり

 

さらに、この能力は誰の絵でも、それがたとえ一枚絵だろうと適用されます

pixivで「地球割り」で検索すると36作品もヒットしますから、普通に能力を発動すれば、少なくとも地球が37回真っ二つになる計算になります

 

能力の発動前に何か対策を講じないと、人類の滅亡は避けられないでしょう。

 

悪用性:★★★★★

 

本編を見ていれば言うまでもないことですが、能力を発動するだけで世界中で大混乱が起きます。

 

ピノキオのくだりから分かるように、現実化したキャラクターを殺害し、そのキャラクターが描かれたものをこの世から完全に消すという使い方もできます。

 

自衛力:★★★★★

 

この能力で自衛を行うのは簡単。

本体を確実に自衛してくれるキャラクター」を作り出すだけです。

 

操作性:★★★★★

 

安全性の項で書いたように、この能力を何も考えずに発動するのは危険極まります。

 

でも、その危険を回避するのは容易です。なんたって、この能力はあらゆる事象を現実にできるのですから。

 

とりあえず、最初に「ボヘミアン・ラプソディーの能力を、本体が触った絵にだけ適用するということにするキャラクター」でも作り出しておけば良いでしょう。能力の暴走を能力で防ぐのです。

 

 

もうひとつ懸念があるとすれば、この能力は創作のエネルギーを利用して動くため、素人が描いた落書き程度では能力が適用されない可能性がある*1こと。

でも、これもそんなに難しい問題ではありません。ゴッホに絵を描かせたウェザーを真似れば良いのです。

 

能力の発動前に有名な絵描きに頼み込んでオリジナルキャラクターを作ってもらい、そのキャラを「本体の描いた絵であれば画力を問わず能力を適用できるようにする能力」にするだけで解決します。

総評

好きな作品を追体験できるのも魅力的ですが、真価を発揮するのは自分で作品を作った時。

作品を現実化するという性質と組み合わさることで、あらゆる能力を作ることができる無茶苦茶な能力となります。

そのチートっぷりは、今までやってきた欲しいスタンド議論は何だったんだ?と思わせられるほど。

というわけで、ボヘミアン・ラプソディーの総評は、Sです。

関連

第6部 ストーンオーシャンのスタンド一覧

 

*1:とはいえ、最初に発動した際は横断歩道標識のマークを現実に出現させている(アニメでは男子トイレのマークも)し、そもそも原作で「全ての絵画のキャラクターを現実に出現させる」と説明されているので、杞憂かもしれない。