二か月ぶりのジョジョ最新話。長かった...でも休載中には、何と「荒木飛呂彦の漫画術」の10年越しの第二弾「荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方」が発刊されるという嬉しい出来事がありました。もう買ったので読んでレビューしようかなと思ってます。
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ジョジョランズ5巻も12月18日発売予定です↓
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さらにさらに、今月のウルジャンには他にもOH!GOODNEWSがたくさんありました。詳しくは「その他気になったこと」の欄で。
それでは、ジョジョランズ20話「グローリー・デイズ その②」の感想です。
今回の話のポイント
VS.ボビー&ルルちゃん決着!
先月からバグス・グルーヴとボビー・ジーンの攻撃で窮地に立たされていたジョディオ達。肺水腫に見舞われながらトイレの個室に隠れているジョディオに、ボビーは冷徹に銃撃を続けます。
そしてついに隠れているトイレを開けられ、銃口を向けられてしまいます。ノーヴェンバー・レインで攻撃しようにも、すでに射程を見切られており届きません。
絶体絶命のピンチの中、ジョディオがとった行動はポケットに手を入れるというもの。それを見たボビーは最初は怪しむものの、ルルちゃんから聞いた「溶岩」のことを思い出し、それをポケットの中に持っているのだと思い込みます。
仕事を冷淡にこなす性格とはいえ、「ハウラー社の全ての財産を奪える」という溶岩の魅力に抗えなかったボビー。油断して「取引のチャンスをやろう」と言ってジョディオに近づいてしまいます。
しかしそれこそがジョディオの狙い。天井に飛び散っていた水滴がボビーに落ち、頭から顎にかけて貫通。ボビーは絶命しました。そして、それを見たルルちゃんはショックで能力を解除してしまう。こうして、ジョディオとウサギは肺水腫から解放。完全勝利を収めることとなったのでした。
さらに、ジョディオはルルちゃんに「君はオレたちと一緒に来て貰う 議論も口答えも許さない」と冷酷に同行を要求します。
ボビー、かっこいいキャラだったのであっけない最期だったのが惜しかったですが、ジョディオの勝ち方は見事でした。ポケットに手を入れることで本当は持ってない溶岩を持っているように見せかけ、隙を作るとは。
また、ノーヴェンバー・レインの恐ろしさも伝わってきましたね。今までは雨粒が当たっても体がへこむぐらいで済んでいたのに、今回は頭を貫通していました。今までは加減していただけで、本気で攻撃するととんでもない威力が出るみたいです。
そして、ウサギは7カ月ぶりに肺水腫から解放!復活して早々「オレ、ピンクちゃんとついにベッドイン!?」とか言ってるのがさすが笑。死んじゃうんじゃないかとヒヤヒヤしてただけに、元気でアホな姿にホッとしました。
次なる目標
一方その頃、エレベーターで銃撃されたパコもICUで目を覚ましました。軽傷で済んだようです。服を着ようとロッカーを開けると、そこには彼の衣服の他に黒いカバンが。これは銀行員のマック(ハウラーから金銭の取り立てを行ってた人)が落としたものじゃないですか!なぜここに?と思ったら、どうやらパコの治療室の隣がマックで、荷物が取り違えられたらしい。これも溶岩の引き付ける力ですね。
というかマック、脳天に銃弾が命中してたのに生きてたのか...とか思っていると、なんとソフィ(登記所のお姉さん)まで生きてるじゃありませんか。お父さんのホワイト議員と元気に走り回ってます。
ホワイト議員といえば、ジョディオ達が勝手にハウラーの土地を差し押さえたせいで立場が危うくなりそうな状況のはずなんですが、なんと彼はそれを後悔するどころか「娘への毒物テロの疑惑は捨てきれない、ハウラーはたたきのめす」と闘志に燃えています。彼は悪人の多い9部の中で数少ない正義の人ですね。かっこいい。もしかしたら早人やルーシーのような一般人枠としてこれから活躍していくのかも...楽しみです!
そして、ジョディオはカバンの中身を確認。そこには「ハウラーがフアラライ山北斜面の土地を担保に380億ドルの金を借りている」ことを証明する書類が。つまり、ハウラーの土地が差し押さえられる前に、銀行が金を回収しようとしていたということ。それを知ったジョディオは「ハウラーが悪党だと知っててカネを貸してる銀行はもっと悪党だ」と言い放ち、自分が代わりにハウラーから金を取り立てて、ハウラーと銀行の両方を潰す決意を固めます。その計画の実行のため、まずはメリル・メイの指示を仰ぐ必要がある。チームはマックを連れて彼女の元に行くことを決めました。
ここで興味深いのは、ジョディオの価値観が改めて示されたことです。彼は自分が純粋な悪であることもあって、「悪党そのもの」よりも「悪をのさばらせる者・利用する者」などの中途半端な悪を敵視している面があります。2話では、正義であるはずの警官が悪事を働くことに怒りを露にしていましたし、ドラゴナがいじめられた時は、主犯だけでなく傍観してた人もまとめて殺そうとしていましたね。
疑問点
グローリー・デイズの能力
結局、グローリー・デイズの詳細はよく分からないままボビーはやられてしまいました。単行本の解説を待つこととします。
ルルちゃんが仲間入り?
ジョディオは泣き崩れるルルちゃんに「オレたちと一緒に来て貰う」と命令していました。単純に受け取ると彼女を起点にハウラーの実態を探ろうとしているだけに思えます。しかし、9部が5部と世界観が似ていることを考えると、もう一人ぐらい仲間になる可能性も捨てきれません。それこそ、ジョディオ(ジョルノ)、ドラゴナ(ミスタ)、パコ(アバッキオ)、ウサギ(ナランチャ)でルルちゃんがフーゴと。能力も体に異常をきたすもので似てますしね。
解消された疑問
特になし
その他気になったこと
ジョディオがフィギュア化!!
何と、ジョディオが早くも超像可動でフィギュア化します!来月のウルジャンか「JOJO magazine 2024 WINTER」を紙で購入した人、また「ゼブラック」でウルジャンの定期購読サービスに登録している人限定でコードが手に入り、注文できるようです。14300円と普通の超像可動の倍の値段ですが、ジョジョランズ好きには見逃せないグッズです!
JOJOmagazineの表紙は暗殺チーム
裏表紙にて、JOJOmagazineの表紙が公開されていました。表紙を飾るのは特集内容にちなんだ暗殺チーム!荒木先生によって暗殺チームが描かれたのは本当に久しぶり。リゾット、ギアッチョ、プロシュート兄貴、ペッシが2000年発売の「JOJO A-GO!GO!」で描かれ、リゾットとプロシュート兄貴は2020年開催の「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」長崎のキービジュアルで再び描かれていますが、その他メンバーは5部本編(1999年完結)以来描かれていないので、25年以上ぶりになります。しっかりソルベとジェラートも描かれてるのが良いですね。
もっと言うと、荒木先生によってメンバー全員が同時に描かれたのは今回が初です。暗チ好きにとっては記念日になって良いほどすごいことです!
今後の展開
ついにボビー&ルルちゃんとの決着がつき、一行は次なる目標へと歩みを進めます。それは銀行の代わりにハウラーから380億ドルを取り立てるというもの。まずはメリルの知恵を借りる必要がありますから、次回は作戦会議回になるでしょう。ルルちゃんにマックが加わって、7人の大所帯になったチームですが、彼女なら上手くまとめあげられるはずです。
また、金を取り立てたところで土地が州に差し押さえられる事実は変わりませんから、取り立てた後の展開にも注目ですね。「チャーミング・マンの弟マウカがどうなったのか」という真実にはたどりつくためには、土地の権利書を手に入れる必要があります。ハウラーからの攻撃もさらに激しさを増すことでしょうから、今後も緊張感のある展開が続きそうです。
そして今回改めて、溶岩が生半可な覚悟では使えない代物だと分かりました。ジョディオが危険を顧みず、チャンスをものにしようと動く姿はまさしく主人公でかっこいい。ウサギの復活もあって、このチームをもっと見たいという気持ちになりました。
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【次回】
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【感想一覧】
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