もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら ~「欲しいスタンド論争」に決着をつけるブログ~

もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら、どのスタンドを選ぶのが良いか、を多方面から考察するブログです。

このブログについて

ジョジョランズ感想 更新中!】

jojo-stand.hatenablog.com

はじめに

もしも、荒木飛呂彦先生原作の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する特殊能力「幽波紋(スタンド)」を現実世界でひとつだけ使えるとしたら何を選ぶべきか?

 

ジョジョ好きの方なら、一度は誰かとこんな「欲しいスタンド論争」を繰り広げた経験があるかと思います。

 

そして大抵の場合、決着はつかず有耶無耶のまま終わるのではないでしょうか。

 

このブログは、そんな永久不滅の論争を、作中に登場する全てのスタンドを様々な方面から考察することによって終結させようという理念で生まれました。

 

毎週金曜19:00に細々と更新していきます。

このスタンドは他にこんな使い方が出来そう」「このスタンドは評価が高すぎ・低すぎ」などがあればお気軽にコメント欄に書いてもらえると嬉しいです。

 

【スタンド一覧】

jojo-stand.hatenablog.com

 

【このブログにおけるスタンドの分類方法】

jojo-stand.hatenablog.com

 

【『人気』カテゴリー】

個人的に、「欲しいスタンド」としてよく挙げられている気がするスタンドをまとめました。

jojo-stand.hatenablog.com

ルール

  • 使えるようになるスタンドは当然ひとつだけ。

 

  • 基本的には、日常生活で、犯罪にならない範囲でどれほど活用できるかが評価の基準。ただし、リスクが小さくリターンが大きいなら悪用の線もしっかり評価する。

 

 

  • 能力の考察においては、荒木飛呂彦先生が直接携わっている「漫画版ジョジョ」における描写に最も重きを置く。作者が違う外伝作品やアニメ、ゲームにおける描写は参考程度にとどめる。

考察の流れ

  • 能力値

破壊力」「スピード」「射程距離」「持続力」「精密動作性」「成長性」の六つから構成される能力値を、パラメーターグラフにして貼付する。

 

 

  • 能力

対象のスタンド固有の能力を劇中描写から考察し、解説する。

 

 

  • 五つの評価基準

スタンド能力を「有用性」「危険性」「悪用性」「自衛力」「操作性」の五つの観点から0~5個の範囲で評価していく。それぞれの評価基準は以下の通り。

 

 

  • 有用性:日常生活でどの程度有効に活用できるか。犯罪にならない範囲の活用法を考える。が多いほど有用

  • 危険性:使用者や周囲に及ぶ危険はどの程度か。が多いほど危険。この評価欄だけ少ないほど良い

  • 悪用性:法律を無視して悪用しようとした場合にどれほど有用か。が多いほど悪用向き

  • 自衛力:スタンド使いスタンド使いにひかれ合う」ので、もしも他のスタンド使いに襲われた場合に、対処できるか。が多いほど自衛しやすい

  • 操作性:使いこなすのに本体の技量がどれほど必要とされるか。が多いほど簡単に扱える

 

 

  • 総合評価

上記の五つの評価基準をもとに、そのスタンド能力の「欲しさ」をS〜Eの記号で評価する

 

各段階の評価はざっくりとこんな感じ↓

 

S

様々な場面で活用でき、持っているだけで常人より遥かに豊かな生活を送れる事が明らかで、自衛力も申し分ないもの。

 

A

日常でのお役立ち度ならSランク並だが、自衛力がイマイチだったりフルに活用できるかが怪しかったりで減点されたもの。

 

B

Cランクと違い日用品で代用できる域を超えた能力を備えてはいるが、SAランクと比べると見劣りするレベルのもの。

 

C

自衛力は十分で、日常で活かせそうな特殊能力も備えてはいるものの、その活用法が日用品で代用できる範囲を出ないもの。

 

D

日常では特に役立てられそうにないが自衛だけは一応こなせるもの。

または、日常で役立ちそうだが自衛力が低いもの。

 

E

使い道が限定的すぎる上に自衛力が皆無なもの。

または扱いが危険すぎるもの。

 

 

 

Twitterアカウント】

「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー 【ジョジョLS・ラスサバ 】」 リゾット・ネエロ 決めポーズ 元ネタ一覧

 

ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」の「リゾット・ネエロ」 の決めポーズ元ネタ一覧です。

 

決めポーズの画像はこちらのサイトからお借りさせていただきました。

 

決めポーズ一覧

ポーズ名:するどい指摘

レア度★★

出典:「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス58巻 ぼくの名はドッピオ その②

 

 

ポーズ名:「当たり」だ...

レア度★★

出典:「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス59巻 キング・クリムゾンv.s.メタリカ その③



ポーズ名:強者の余裕

レア度★★

出典:TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」 第26話 ほんの少し昔の物語 ~ぼくの名はドッピオ~



ポーズ名:裏切り者の暗殺者

レア度★★

出典:TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」 リゾット・ネエロ キービジュアル

画像元:https://jojo-portal.com/anime/gw/character/15/

 

 

ポーズ名:思慮深き殺し屋

レア度★★★

出典:「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス58巻 ぼくの名はドッピオ その②



ポーズ名:ボスの秘密に迫る者

レア度★★★

出典:TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」 第27話 キング・クリムゾンvs.メタリカ



ポーズ名:驚異の洞察力

レア度★★★

出典:「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス58巻 ぼくの名はドッピオ その②

ラスサバ.NET交換対象



ポーズ名:執拗なる尋問

レア度★★★

出典:「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス58巻 ぼくの名はドッピオ その②



ポーズ名:オレはおまえに近づかない

レア度★★★★

出典:「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス58巻 ぼくの名はドッピオ その②

ポーズ名:「最後」の攻撃

レア度★★★★

出典:TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」 第27話 キング・クリムゾンvs.メタリカ



「間田敏和」の「サーフィス」

能力値

能力

  • 木の人形と同化しているスタンド。

 

  • 触れた人間そっくりに変身(コピー)し、コピーした人間と正面から向き合うと操れる

 

  • 見た目だけでなく、仕草、喋り方、声紋、指紋までコピーできる。

評価

有用性:★★★☆☆

 

サーフィスを好きな人に変身させれば、いつでもその人の見た目や仕草を堪能できます。楽しそうではありますが、だんだん虚しくなってきそうな感じもします。

というか、好きな人のコピー品が欲しいなら、「ゴールド・エクスペリエンスでその人の細胞を元に生命を作り出す」という手がありますし、その方が(木の質感にならないので)遥かに質の良いものが出来そうです。

 

ちなみに、知識まではコピーできないので、医者に変身させておいて家でいつでも診てもらえるようにするなんて使い方は残念ながらできません。

 

危険性:☆☆☆☆☆

 

この能力を使うことにより生じる危険はありません。作中でのサーフィスは本体にやや反抗的ではあったものの、しっかり命令通りに動き、本体を自動的に守ってもいます。

 

悪用性:★★★★★

 

サーフィスを任意の人間に変身させて、その関係者を欺きお金を騙し取ったり秘密を喋らせたりといった悪事が行えます。

単純に、変身した状態で堂々と悪事を行えば、変身対象の評判を地に落とすことができるでしょう。

 

この能力は見た目だけでなく、仕草や喋り方まで真似られるので、他の変身できるスタンドより騙しやすいです。実際、観察力の高い承太郎でさえ簡単に欺かれました。

本体が近くにいるせいでバレるのでは?と思う人もいるかもしれませんが、「ジョジョの奇妙な冒険 コミックス31巻 間田俊和(サーフィス)その④」の扉絵によると、射程距離は数十メートルとのことなので、本体はどこかの物陰に隠れておけば大丈夫です。

ひとつだけ、変身しても質感は元の素材のままなので、触れられるとバレることには気をつけましょう。

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス31巻より

好きな人に変身させていかがわしいことをすることもできます。ちなみに、間田も同様のことをしようとしてましたが、サーフィスが生意気な態度をとることに怒り、未遂でした。

 

指紋をコピーしているので指紋認証の鍵を開けられそうですが、いかんせん材質が変わらないので無理です。指紋認証は生きている人間でないと反応しないように様々な工夫が施されています。*1

顔認証なら写真でも突破できるものがあるぐらいですし、有効そうです。

 

「面と向かえば操れる」能力については、使うのに変身した相手の目の前に姿を現さなければならないので、悪事に用いるにはリスキー。自衛用の能力と割り切った方が良いでしょう。

 

自衛力:★★★☆☆

 

コピーした状態で面と向かえば操れるため、相手が一人なら立ち回り次第で完封できますが、二人以上が相手だと本体が無防備になってしまいます。

いかに一対一の状況を作り出すかが鍵となります。コピー能力を使って相手を孤立させるよう立ち回っていきましょう。

 

操作性:★☆☆☆☆

 

コピーしたい人がいる場合、まず人形に触れさせなくてはいけません。巨大な木の人形なので、バレずに触れさせるのはまず不可能です。

バレずにやるのが無理なら、もう面と向かって「少し持っててください」とお願いしてしまえば良いでしょう。怪しみつつも何だかんだ触ってもらえると思います。

それよりも面倒なのは、コピー媒体となる木の人形は実物なので、恐らく自分で用意する必要があることです。

ネット上では等身大のデッサン人形を売っているところが見つからなかったので可動式のマネキンを使うとしても、一体13〜15万円はします。一度買えば使い回せるとはいえ、なかなかの出費です。

総評

自分が変身できるクヌム神と比べると、こちらは「変身できて、自分の思い通りに動く人間」が一人手に入るようなものと言えば良いでしょうか。

しかし、自分を変身させられた方が楽しそうですし、変身の自由度で言ってもクヌム神の方が遥かに上です。

クヌム神に勝っているところを考えると、それは「面と向かえば操れる」ところと「仕草や喋り方までコピーできる」こと。前者は自衛に使え、後者は人を騙すのに一役買います。二つとも悪用のお供にちょうどいいです。

よって、変身能力を日常で使いたい人はクヌム神が、悪事に使いたい人はサーフィスがお勧めです。

変身能力はピカイチだが自衛はダメダメのクヌム神、どちらもそれなりにこなせるサーフィスと考えると、両者の評価は同等とするのがふさわしいと思います。

というわけで、サーフィスの総評は、Bです。

関連

【変身能力】

jojo-stand.hatenablog.com

 

第四部 ダイヤモンドは砕けないのスタンド一覧

 

*1:スマホ指紋認証ぐらいならゼラチンで作った指でも突破できるらしいです。

参考:https://internet.watch.impress.co.jp/docs/review/1227634.html

The JOJOLands (ジョジョランズ) 13話 「"その年わたしに起こった不条理な出来事"」 感想

 

今月も来たぜ。一ヶ月に一度の楽しみが…

 

今回は話はそこまで動きませんでしたが、バックグラウンドの大きな掘り下げがあり、作品全体のテーマとなりそうなワードも出てきましたね。

では、ジョジョランズ13話「"その年わたしに起こった不条理な出来事"」の感想です。

 

今回の話のポイント

ジョディオとドラゴナの過去回想

まずは今回の話のメインと言えるジョディオとドラゴナの過去回想。

ドラゴナ14歳、ジョディオ11歳とあるので4年前ですね。

 

鈍臭いことや振る舞いが女性っぽいことからいじめを受けていたドラゴナ。それを目撃したジョディオがいじめっ子をノーヴェンバー・レインで攻撃します。その場はそれだけで済みましたが、気丈に振る舞いつつもうなされるドラゴナを見て何かを決心するジョディオ。

 

そしてここからが今回の話で一番衝撃的だったシーン。

 

ジョディオはいじめっ子が乗ったスクールバスに火を放ち、他のクラスメイトや教師、運転手諸共燃やそうとします。いじめの主犯や取り巻きだけでなく傍観してた人も同罪ということのようです。

 

その後ノーヴェンバーレインの雨で火を消したので死者は出なかったものの、約20人が火傷で入院する事態となりました。最初一応焼き殺しはしない理性はあるのね、と思いましたが火を消したのはインコを助けるためだけのようです。

 

この、「人を殺すのは特に抵抗なく出来るけどインコは助ける」という感性のズレた感じ。ジョディオのサイコパス部分が全面に押し出されていて賛否あるかもしれないけど、個人的には好き。これくらい狂っててこそ2話で暗に示された「生まれついての悪は幸せになれるのか」という議題が活きてくる。

 

そしてこの後のシーンでジョディオの父親の外見が少しだけ見れました。保険会社に勤めていて、(妻と子を置いて出ていったことを除けば)ディオやダリオのような超クズって感じはありません。こうなるとジョディオのサイコパス要素のルーツは何なのでしょうか。

見た感じ母親は普通の感性なので、今回の話を読むまではサイコパス要素は父親の遺伝子だと思っていたのですが、父親も最低最悪というわけではないんですよね。遺伝子関係なく、突然変異?的な感じなのか。1、2話の警官を見る感じ警察が腐敗してるので環境の要因も強そうだけど。

 

さらに、ジョディオの成績がビリなことが判明。悪事に手を染めてるわけだし勉強が出来るとは思ってなかったけどそこまで悪いとは意外だな。でも、母親は「本当は頭良い子」と言ってるから、やる気が無いだけっぽい。

勉強してのし上がることに限界を感じている(そのルートではメカニズムの頂点には立てない)と考えているのかな。

 

そして、スクールバスに火を放ったことについて、ドラゴナだけがジョディオの仕業だと気付いていました。「あんた病気だよ 病院に行くべき」と咎めはするものの、いじめっ子たちが痛い目を見たことによって「よく眠れるようになった」ことも認め、ジョディオに感謝の弁を述べます。そしてスタンドに完全に目覚め、ドラゴナは「強くなる」ことを宣言。

 

しかし、いじめという問題を乗り越えたかと思いきや、事態は思わぬ展開に転びます。

結論だけ言うと、バスに放火したことが原因で結果的に父親が保険会社をクビになり、家を出て行ってしまったのです。これにより専業主婦だった母親のバーバラアンは職に就くことを求められ、一家はどんどん衰弱していきます。

ちなみに1話によるとバーバラアンは空港免税店勤務。

 

ところで、ウサギも父親がバスに轢かれて保険金で生活していますが、何か関係ありそうな気がします。

 

それとドラゴナ、最初はポロシャツを着てましたがバス放火事件から数か月後にはファッションセンスも変わって頭に花もつけるようになってますね。それまでは自分を抑えつけて好きなファッションも出来なかったんだな...

キーワード:不条理

そして、ここで9部全体のテーマとなりそうなワード「不条理」が出てきました。ドラゴナによると「善や悪関係なく、今まで生きてきた事とはなんの繋がりもなく意味もなく起こる重要な出来事」らしいです。

不条理は厄災とニュアンスが似てますね。

結果的にはジョディオの行動が原因で父親が出ていったわけですが、この因果は8部で豆銑さんが過去に自身の発言が結果的に両親を死なせてしまったのを思い出します。

ボスとの出会い

ボスのメリル・メイ・チー校長との出会いも描かれました。

 

ジョースター兄弟がスタンド使いであることを見抜いたのか、それとも単に弱ってるのを見計らって利用しようとしただけなのかは分かりませんが、彼女は彼らをスカウトします。

 

この限界ギリギリのタイミングで現れて救ってくれる感じはブチャラティを思い出します。でもブチャラティと彼女の決定的違いはあくまで自分の得のために拾い上げてやってるだけで、良心からの行動ではないところ。むしろ行動原理的にはブチャラティの殺しをもみ消す代わりに入団させたパッショーネに近い。

そしてそこが彼女の魅力に直結してると思います。犯罪集団のボスとしては、感情で動く人よりむしろ信頼がおけるというか。

 

ちなみに、ここで1話を振り返ってみるとジョディオの独白で「オレの年齢が11さいになった時 どこからともなく近所の誰かに誘われて「パシり」をやらされた」とありますが、これは書き方的にメリルメイとは別人に思えます。でも豆銑さんの父親が死んだ理由が後で変わったという事例もあるからこれがメリルメイということになったという可能性もあるかも。

チャーミングマン関連

チャーミングマンの発言で、前回私が疑問点としてあげた露伴がダイヤモンドを持ち込んだ目的が明らかになりました。ダイヤや金などの鉱物を加工して溶岩の特性を付与できないか試していたということらしいです。

 

チャーミングマンは前回思わせぶりな発言をしていたものの、やはり溶岩についてはほとんど知らないということでいいみたいです。弟の行方不明から「溶岩に関わると良くないことが起きる」と直感的に察しているだけで、まだ核心に迫るような情報は持ってない。

ただ、ひとつだけ気になる新情報を喋っていて、それは「溶岩について調べようとすると何故か不条理な出来事が起きて妨害される」こと。

溶岩は良いことばかりではなく、次の章では溶岩の影の一面が明らかになっていくのでしょう。だんだん情報が開示されていく感じ、ワクワクします。

 

チャーミングマンの目的は溶岩を辿って弟を見つけること。今ある溶岩は破片だから、フアラライ山の上の方にはもっと大きいのがあると予想し、それを見つけたいようです。聖人の左腕を見たジョニィが「きっと集めると全身ある」と予想した感じですね。

 

「行方不明の弟を見つけたい」という共感しやすい目標と、「フアラライ山の上で大きな溶岩を見つける」という長期目標が同時に設定されて、一気に目的が固まってきました。チャーミングマン、めちゃくちゃ重要なポジションだなあ。

次の獲物は…

「大きな溶岩を探し弟を見つける」という長期目標が出たなら、次は短期目標。次なる目標をメリル・メイが提示しました。

溶岩を近づけて、フアラライ山の所有者『HOWLER(ハウラー)』から預金口座、山の土地、会社全てを奪い取る」…この容赦のなさゾクっとします。

ここまで見ていた感じ、ディオっぽさで言えばジョディオよりメリルのが上ですね。1部のディオの「利用できるものはなんでも利用してやる!ジョースターとかいう貴族を利用してだれにも負けない男になるッ!」宣言と似たものを見た気がする。

ジョディオの悪部分は淡々と人を殺せるところというか…むしろ漆黒の意思のジョニィっぽい。感情がないというわけではなくて、「感情を荒立ててもどうしようもないやつはいる。そいつらは殺すしかない」という諦念めいたものを感じる。

 

そして、今回の報酬は500億ドルの20%で100億ドル(5人なので1人20億ドル)。ダイヤの時は600万ドルの2%で12万ドル(1人4万ドル)だったので一気に金額が大きくなってワクワクしてきました。

下っ端にしかも溶岩を近づけるだけの仕事に20%ってあげすぎな気がしますがメリルメイは金払いが良いですね。ダイヤ強盗が2%で今回が20%ってことは少なくとも強盗の10倍はリスキーということなのでしょうが。やはりハウラーは何かある。

というか、5人で分割ってことはもうチャーミングマンは協力することになってるようですね。弟を見つけるためにはもう手段を選ばないって感じか。まあ世間全体が非協力的という不条理があるならそれが自然だ。

 

今回の話でさらにメリル好きになりました。

溶岩の特性を聞いてからものの数分でこんな大胆な作戦思いつくのがかっこいいし頼もしい。ジョディオは戦闘ではちゃんと決めるし主人公してるけど、行動はまだボスに従ってるだけだから行動力あるメリルのが魅力的に思えるな。ジョディオも、露伴との駆け引きで溶岩を容赦なく破壊するところとか好きなんですけどね。

行動原理が自分の得のためとはいえ、フアラライ山を手に入れることはチャーミングマンの弟を探すことに繋がるから割と人情もあるかも。(と思ったけど、最初に「ふーん」って見るからに興味なさげな反応してるから同情してるように見せてるだけか)今の所一番好きなキャラです。

 

ちなみにHOWLERの元ネタはKing Crimsonの楽曲「The Howler」。

www.youtube.com

疑問点

腕時計が一つだけしか戻ってこなかった理由

ドラゴナとウサギが時計屋で溶岩を試した時、四つあった時計から一つしか帰ってこなかったのが気になります。しかもその一つはまだ溶岩には近づけていないもの。値段が一番高いものだけとか?

f:id:Lucky-mumu:20240320221219j:image

まとめてみると…やっぱり分かってる中では一番値段が高い時計を吸い寄せてますね。しかし、時計と同時にダイヤが吸い寄せられてたシーンがあったので一度に一つまでしか吸い寄せられないってことはないでしょうし、他の時計が吸い寄せられなかった理由が分かりません。

あともう一つ疑問で、店員の発言「お隣のお品は4万5千ドル」の「お隣のお品」が何を指してるか分からないんですよね。普通に考えたら左端の時計の隣なので左から二番目のはずなんですが、それは8万ドルって言っちゃってるし。

解消された疑問

スタンド発現の理由

ドラゴナのナレーションで「目には見えないがいつでもどこにでも『スタンド』は存在する」というのがありました。

 

前回の感想でスタンド使いになった理由が現時点では不明だと書きましたが、この表現から見るに、矢や遺体で才能を引き出された者がスタンド使いになるというのでなく、スタンドは誰でも持っていて、それに気付いてるかどうかということに思えます。

2話のジョディオの「見えないヤツはいつまでも見ない」発言と合わせると、カニズムが見えている人=スタンドが見えている人という認識で良いのかも。

露伴がハワイ島にダイヤを持ち込んだ理由

チャーミングマンの予想という形ではありますが、「露伴はダイヤや金などの鉱物を加工して溶岩の特性を付与できないか試していた」という説明がなされていました。

改めて考えると、露伴がダイヤを持ち込んだ影響でジョディオたちに居空きに入られるというのも溶岩が引き寄せた「不条理」なのかな。

今後の展開

露伴やチャーミングマンといった敵は個人でしたが、今回初めて「ハウラー」という具体的な組織名が出てきました。この組織が9部のメインの敵となりそうな予感がします。溶岩のルーツの土地の権利を持ってるわけだから溶岩について何も知らないということはないでしょうし、「カニズムを操作する溶岩のルーツの権利を持ってる=メカニズムの頂点」と言えるわけですからね。

関連

【次回】

 

【前回】

jojo-stand.hatenablog.com

 

【感想一覧】

jojo-stand.hatenablog.com

 

The JOJOLands(ジョジョランズ) 感想一覧

 

The JOJOLands(ジョジョランズ)の感想一覧です。3~11話は書いてません。

 

1話 2話

12話 13話 14話 15話 16話 17話 18話 19話 20話

 

ジョジョ第3部の一番くじを引いてきました! 今回は下位賞も良い!

ジョジョ3部一番くじ開催ッ!

 

今回のジョジョ一番くじは多くのジョジョ好きが注目しています。

 

その理由は、今回はフィギュアでない下位賞も作品にちなんだ面白い商品が多く、ハズレがないからです。

 

今までのジョジョ一番くじは上位賞のフィギュアの出来は良い反面、下位賞がタンブラーやハンカチで(悪くはないものの)やや手抜き感がありましたが、今回はオリジナルトランプF-MEGAのミニカー魂のチップなどユニークな景品となっています。

チョイスが絶妙に渋いのが一番くじならではって感じで良い。

 

一番人気の三部ということもあって、瞬殺で売り切れると予想した私は開催2日目の正午あたりに買いに行ってきました。

ですが、もうすでに売り切れだったり上位賞が全部無くなったりしている店舗ばかりで、ローソンを求めてかけずり回る羽目に。

結局、歩いていける範囲には無かったので車を使い街へ。ローソンを探しすぎてついにはあらゆる青地に白の看板がローソンに見え始める始末…

そんなこんなで数時間後。ようやく上位賞が残っている店舗を発見し、お財布と相談して3枚だけ購入しました。

 

果たしてその結果は…

 

 

 

 

 

 

G、I、K賞がひとつずつ!

 

フィギュア系は出ませんでしたが、被りがないし、欲しかったトランプと魂のチップが出たので自分の中ではかなり当たり。H賞のF-MEGAも欲しかったですが、トランプが手に入ったから全然良い。というか、何よりビジュアルボード3枚とかじゃなくて良かった…

 

 

さて、このG賞のトランプがなかなか面白いので紹介しますね。

 

まずパッケージの再現度が素晴らしい。

右の画像はアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」第35話より

ダービー兄戦で使われたトランプのパッケージほぼそのままです。

シールが破られていないことがカードに触った者は誰もいないことを証明する「SECURITY SEAL」もしっかり再現。

右の画像はアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」第35話より

カードの裏面もダービー兄戦で使われたものに似せてあります。

 

そして表面はアニメのワンシーンとなっているのですが、A~Kで話の順番通りの絵柄になっているので、並べると三部の大体の流れを追えるようになっています。

ジョジョ好きの人とこれで七並べしてみたら面白そう。

 

I賞の魂のチップと合わせれば原作再現?も可能!

や...やっぱり くばられていたのはッ! ブタだァ〜ッ

こんな感じで、今回の一番くじは下位賞もクオリティが高く、ジョジョ好きなら絶対引いておくべき素晴らしい出来でした。自分は当たってないですが上位賞のフィギュアも造形が良くて最高。

一回850円とお高めですが、まだ引かれてない方は一回は引くことをお勧めします!

 

6月下旬には4部の一番くじもあるようなので楽しみ。

では今回はこの辺で。この記事を書いていたらダービー兄戦見たくなってきたのでアニメで見てきます。

読んでいただきありがとうございました!

関連

【今回(3部)の一番くじ

1kuji.com

【次回(4部)の一番くじ

1kuji.com

 

「パコ・ラブランテス」の「THE ハッスル」

筋肉と一体化しているスタンドと捉え、物質同化型に分類します。

能力値

不明

能力

  • 自分の筋肉を自由に操作できる

 

  • 筋肉で物をつかんだり、高速振動させたりできる。

 

  • 直接か物づたいで触れていれば、他人の筋肉も操作できる

評価

有用性:★☆☆☆☆

 

筋肉であらゆる場所に体を引っ掛けて登ることができるので、高所での作業に便利。登ることなんて近距離パワー型スタンドなら大体出来ることではありますが...

 

筋肉を高速振動させればマッサージ機のように使えそうです。

 

危険性:★☆☆☆☆

 

この能力により生じる危険は特にありません。せいぜい、高い所に登ったあと落っこちて怪我をするぐらい。

 

悪用性:★☆☆☆☆

 

原作同様、スリをやるのに使えます。像があるスタンドならみんな出来ることなので評価は低め。

 

自衛力:★☆☆☆☆

 

能力自体は、良くも悪くも「筋肉を操作する」だけなので、自衛力の高さは本体の身体能力に大きく左右されます。

単純な肉弾戦なら有利に立ち回れるでしょうが、像があるスタンド使い相手だとリーチで勝てないのでどうしても不利を強いられます。

 

操作性:★★☆☆☆

 

筋肉を操作するという能力上、体を鍛えてないと能力を発揮できない可能性があります。

本体のパコは「2年ほど前までは太っちょだった」と説明されていますが、能力に合わせて体を鍛えたのか、能力の発現により(ハイウェイ・スターの発現で噴上の嗅覚が上がったように)自動的に筋肉質になったのかは謎です。

総評

まず、像がないスタンドというだけでおのずと評価が低くなります。

肝心の固有能力も、筋肉を動かせる程度では革命的な何かが出来るはずもありませんし、自衛性能がほとんど本体の身体能力依存となるのもイマイチ。

というわけで、THE ハッスルの総評は、Eです。

関連

第9部 The JOJOLands (ジョジョランズ)のスタンド一覧

 

「ケンゾー」の「ドラゴンズ・ドリーム」

能力値

能力

  • 暗殺風水」という技術で、自分の「吉」の方角、相手の「凶」の方角を指し示す

 

  • 「吉の方角(位置)」にいれば相手の攻撃は一切当たらない

 

  • 「凶の方角」から相手を攻撃すれば、相手がいかに警戒していても致命傷を与えられる

 

  • 「凶の方角(位置)」にいるドラゴンズ・ドリームに本体か相手が触れると、相手への攻撃が決定される。

評価

有用性:★★★☆☆

 

暗殺風水という特性上、使うのは誰かと対峙した時だけになります。

格闘家ならこのスタンドを使えばかなり有利に立ち回れるでしょう。(まあ大抵のスタンドはそうですが)

もし、格闘技に限らず全てのスポーツに使えたらどうでしょう。

ドッジボールで「吉の方角」が分かれば、相手の投げるボールは絶対に当たりません。

テニスで「凶の方角」からボールを通せれば、確実に得点できます。

もちろん作中に描写はないので、こんな活用法ができるかは未知数ですが、妄想してみると楽しいです。

 

他には、ラッキーカラーとアイテムを教えてくれるのが楽しい要素。朝のニュースとかではなくスタンドの言うことですから、本当に効果がありそうな感じがします。毎朝このスタンドからラッキーアイテムを教えてもらい、それを身につけて一日を始めるというのも良いかもしれません。

©「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」コミックス8巻より
「ラッキーカラーはイエローで金魚の絵は吉だ...あればだけど...」

危険性:★☆☆☆☆

 

このスタンドが凶の位置にいる時に自分か相手の体が入ると攻撃が決定されてしまいますが、わざわざ凶の位置を示さなければ大丈夫です。

 

悪用性:★☆☆☆☆

 

能力の特性上、「暗殺」に使う以外の用途はありません。大体のスタンドで出来ることなので評価は低め。

 

自衛力:★★★★★

 

ドラゴンズ・ドリームの指し示す方角に従ってさえいれば、完璧に防御しつつ、確実に攻撃を通していけます。空中に鏡を作れるF・Fとの相性が悪すぎただけで、普通に戦えばまず負けません。

 

操作性:☆☆☆☆☆

 

この能力を見たアナスイは「まさかあのケンゾー この刑務所で40年かけて...『暗殺風水』を極め!それがスタンド能力として発現したのかッ!!」と言っており、単行本のおまけページでも同様のことが説明されています。

つまりドラゴンズ・ドリームは技術由来のスタンドというわけで、簡単には使いこなせない可能性が高いです。

総評

自衛において最強の能力を持つ点は高評価ですが、暗殺風水という能力なので日常での使い道はほとんどありません。スタンドが周囲を見たり物を動かしたりできないのもマイナスポイント。

このスタンド独自の面白い要素としては、ラッキーアイテムを教えてくれるというのがあります。的中率100パーセントの暗殺風水を教えてくれるスタンドの言う事なので、従えば生活を豊かに出来そうな感じはします。

 

スタンドが物を動かせないという欠点と、自衛力の高さと運気を上げてくれそうな要素があるという利点を加味すると、評価は中間が妥当でしょう。

というわけで、ドラゴンズ・ドリームの総評は、Cです。

関連

第6部 ストーンオーシャンのスタンド一覧