もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら ~「欲しいスタンド論争」に決着をつけるブログ~

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ジョジョで死亡した全ての犬と猫をまとめてみた

ジョジョの世界は犬猫に厳しいと良く言われます。作中で犬猫が死亡する描写が多くあるからです。もちろん、好き好んで殺しているわけではありません。殺すのは基本悪役なので、ヘイトを高めるための描写として使っているのでしょう。ホラー映画でシリアルキラーが犬や猫を殺す描写がよくあるように、「犬猫殺し」は時に人殺しより重い罪とされるものです。

 

さて、「ジョジョではよく犬猫が死ぬ」という風説は本当に正しいものなのでしょうか。

というわけで今回はそれを明らかにするべく、ジョジョで死亡した全ての犬と猫をまとめてみました。

 

第1部

ダニー

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス1巻表紙より

初めて殺された犬はジョナサンの愛犬のダニー。溺死しそうになったジョナサンを助けてから二者の間に友情が芽生えました。ジョナサンによってよく訓練されており、ドアを閉めたり火を体を使って消したりもできます。

第1話で早速ディオに蹴り飛ばされ、その後ジョナサンに思わぬ反撃をくらったディオが鬱憤を晴らすため、口を針金で結び箱詰めにした後焼却炉に入れたため焼かれて死亡。

アニメでは燃えるダニーそのものの描写は規制なのかカットされました。

ちなみに死亡した回は炎のダニーというあんまりなサブタイトルが付けられています。

屍鬼街の子犬

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス1巻より

ジョナサンが食屍鬼街(オウガーストリート)に入ってすぐに遭遇した犬。猫に食べられてしまっています。3コマのみの登場ですがインパクト大。

人面犬

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス4巻より

ディオが遊びで犬と人間の死体を合体させて造った動物。「礼儀を知らない」という理由でディオに踏み殺されました。

第3部

ポッキー

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス15巻より

「私のポッキーがァ──ッ」

このセリフのせいか、「ジョジョで死んだ犬」というと真っ先にこの犬を思い浮かべる人も多いのでは。

運悪くラバーソール(イエローテンパランスの本体)が乗り込んできた観覧車に乗り合わせていた犬で、イエローテンパランスに胴体が取り込まれ、それを見て慌てた飼い主が引っ張ったことによって首が千切れ死亡しました。

ちなみにこの犬の飼い主、承太郎が乗り込んでくるまでは子供と観覧車に乗りながら寝ていました。疲れている中家族サービスで来た遊園地で愛犬を失ってしまったと考えると、本当に可哀想…

ジャスティス回で柵に突き刺さっていた犬

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス17巻より

ジャスティスの幻覚によってか、柵に突き刺さって死亡した犬。その後操られた状態で再登場します。

悪夢世界に花京院と一緒に取り込まれた犬

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス18巻より

デスサーティーンの悪夢世界(ナイトメア・ワールド)に花京院と一緒に取り込まれた犬。デスサーティーンが花京院を狙って振った鎌の巻き添えをくらって死亡。

その後も、デスサーティーンが花京院達に呼びかけるための拡声器を出す場所に使われたり、デスサーティーンが登場するための装置として使われたりと散々な目に遭っています。

イギー

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス24巻より

スピードワゴン財団ジョースター一行の旅の途中で助っ人(犬)として連れてきた犬。コーヒー味のチューインガムが大好物。

 

犬種はボストン・テリア。タキシードを着た紳士と言われるほど利口でお行儀の良い犬種として知られていますが…イギーは人の髪の毛をむしりながら屁をするのが趣味の下品なヤツ。どうしてそうなった…

 

犬ながら吉良吉影のように「トラブルのない人生」を送ることを目標にしており、無理矢理旅に同行させられたのもあって終盤までは積極的にバトルに参加することはありません。

 

しかし、犬好きの子供を助けるためにペット・ショップと戦ってからは心境が一変。酷い目に遭った借りを返すため(アニメ版のみの心境描写)、DIOとの戦いを決意します。

 

その後はヴァニラ・アイスに痛ぶられ瀕死になりますが、肺に骨が突き刺さりながらもポルナレフを助けるためにスタンドを使い、最後まで誇り高く死亡しました。

チビとブチ

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス24巻より

可愛らしい名前に反して、見るからに獰猛な二匹の犬。チビではないしブチ模様でもない。

イギーを襲おうとするも、眼光だけで恐れおののき退散、その後ペット・ショップを襲おうとして串刺しにされて死亡しました。

この二匹の飼い主の男の子を守るためにイギーはペット・ショップと戦うことになります。

DIOに驚いた猫

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス27巻より

ジョセフを追って地面に降り立ったDIOに驚いた猫。DIOの進路にいたため、殴られて猫ステーキ・猫ジュース・猫バーガーと化す。

第4部

犬のクソを片付けない男の飼い犬

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス29巻より

犬種は恐らくブルドッグ。糞を始末しない飼い主を「いい気になっている」と判断したアンジェロによって顔を食いちぎられ、そのままその血をアクア・ネックレスの攻撃に利用されて飼い主もろとも死亡しました。もっとマナーのある飼い主だったなら…

アーノルド

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス35巻より

杉本玲美の飼い犬。犬種は恐らくラブラドール・レトリバー。作中世界の15年前に、吉良吉影によって杉本玲美とその両親と一緒に殺害されており、首に大きな傷があります。

吉良に実質的にとどめをさした有能な犬です。

タマ

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス42巻より

誰のことかと思ったかもしれませんが、これは猫草が普通の猫として生きていた時の名前。ブリティッシュ・ブルー種で、川尻しのぶいわく世界中の猫好きの間では人気NO.1とのこと。

吉良吉廣に矢で射抜かれた後川尻家の地下室に侵入、しのぶが箒を振り回したことでガラスの破片で喉を切って死亡。

…したのですが、その後埋葬されたことによって…

第5部

ミスタの近所の住人が貰った猫

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス49巻より

ミスタが初登場時に「『4つ』のものからひとつ選ぶのは縁ギが悪い」ことの例として挙げた話に登場する猫。

出番はたった1コマ、セリフで言及されるのみですが、「殴り殺された」としっかり確キルをとられてます。

まとめ

これで、ジョジョで死亡した犬猫は全てです。意外に少ないことに驚いたのではないでしょうか。最後に死亡したのは1996年に言及された猫が最後で、その後はなし。

犬猫がよく死ぬというのは3部の印象が強いだけで、実はここ28年間全くないのです。これは間違った風説と言っても過言ではないでしょう。