もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら ~「欲しいスタンド論争」に決着をつけるブログ~

もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら、どのスタンドを選ぶのが良いか、を多方面から考察するブログです。

「東方常秀」の「ナット・キング・コール」

能力値

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基本能力

  • 触れた場所にネジ(厳密にはボルトとナットひとつずつ)を取り付ける。このボルトは非スタンド使いにも見え、触ることもできる。

 

  • ボルトについたナットを回して取ると、ボルトを取り付けていた物が分解される。

 

  • ボルトで異なる物同士を接合することもできる。

評価

有用性:★★★★☆

 

単なるネジに見えて接合する技術が意外に高く、チンピラの右手と左手を入れ替えて繋げるという、人間の技術ではいかなる名医でも不可能なことを容易く行なっています。外科手術に適した能力のようです。

©「ジョジョリオン」コミックス5巻より

参考にスティッキィ・フィンガーズのジッパーによる応急措置と比べると、ジッパーは能力が解除されると消えてしまうのに対し、こちらの方は、さっきのチンピラの例でネジの像が消えた後も手が入れ替わったままだったという描写から見るに、恐らく永続するようです。

まさかの、治癒能力においてはスティッキィ・フィンガーズより優秀という事実。

 

さらに、自由に分解や接合ができるということは物の修理改造もできそうです。

 

しかしながら、上述したような手術や修理をするような描写は本編に存在しません。

精密動作性Eなので難しいのかも?

 

危険性:★★★★★

 

手の左右が逆になったシーンから見るに、能力を解除したからといって分解した物が完全に元通りになるわけではないようです。

またもやスティッキィ・フィンガーズを参考に挙げると、こちらは分解した時にジッパーの跡が残るので再接合する時にどこを繋ぎ合わせるか間違えることはありませんが、ナット・キング・コールの場合はネジを「外す」ことでバラバラにするので、形を覚えておかないと元に戻せなくなる可能性があります。

 

これは裏を返せば接合する自由度が高いという意味で利点にもなりますが、やはり分解した物を元に戻せない可能性があるのはかなり危険です。

 

悪用性:★★★★★

 

本体が本体なので作中でも悪用に使われています。

具体的には「服を強制的に脱がせる」「自身の舌を取り外してセクハラをする」の二つです。

どっちもエロいことだ…

©「ジョジョリオン」コミックス14巻・21巻より

他には金庫破りなんかが簡単にできそうです。

 

また、生き物に取り付けて意識があるまま分解することができるので、拷問にも使えそうです。

 

自衛力:★★★★★

 

ネジを使って相手をバラバラにしたり、壁に固定したりすれば一方的に攻撃できます。

 

舌を取り外したシーンから見るに、能力で自分の体を切り離しても自由に動かせるようなので、チョコラータやブラックモアのような体を分解したトリッキーな立ち回りもできます。

 

操作性:★★★☆☆

 

危険性の欄で記述したように、形を覚えておかないと元に戻すことが難しいという点がやや面倒です。

総評

色々と何に使えるかを考察してみましたが、分解・接合する能力をフルに活かせる職業は外科医くらいのものですし、手術に使うにしても精密動作性がEなのはなかなかの不安要素。

元に戻せなくなる可能性があることから、気軽に使えないのもマイナスポイントです。

 

スティッキィ・フィンガーズと似ている能力とは言われるものの、「ジッパー内に異空間を作る」という芸当ができないゆえ、「物を隠しておく」「四次元ポケットのように使う」などの運用法ができないことが大きく評価を落とす原因となりました。

というわけで、ナット・キング・コールの総評は、Cです。