能力値
能力
- 100分の7Vの弱い電気を流して周囲の人間の脳に無差別に電気信号を送り、強制的に怒らせて喧嘩させる。
- この効果が発動するためには電気を流すために床と攻撃対象の靴が水で濡れている必要がある。
- 能力の影響下にある人は、対峙している相手の肉体的に優れている箇所が分かるようになる。
評価
有用性:☆☆☆☆☆
日常で周囲の人間を怒らせて得する場面は恐らくありません。
危険性:★★★★★
縛りはあるものの、どこでもデスマッチを開けるわけですから、その危険性の高さは想像に難くないでしょう。
ただし、本体も例外なく周囲の人間の喧嘩に巻き込まれる上、スタンドは自衛に一切使えない性能をしているので、能力を使うリスクは本体にとってもかなりのものです。
悪用性:★★★★★
この能力は、一瞬で人間関係を崩壊させることができます。
イチャつくカップルを別れさせたり…など陰湿な使い方が主になりそうですが、発動する状況によっては取り返しが付かないほどの被害を出せます。
例えば国家の首脳同士の対談中に発動したら?
殴り合いの喧嘩に発展するほどに憎しみを増幅させる能力ですから、国を動かす権力を持った者がくらえば、その勢いのまま宣戦布告、開戦まで行く可能性は大いにあります。
スタンドに「強い」「弱い」の概念はない。たった100分の7Vの電流で人類が滅びることも有り得るわけです。
自衛力:★☆☆☆☆
すでに敵対している相手を怒らせても、自分が有利になるというよりは、むしろ怒った相手が痛覚・恐怖心・善意を失った状態で向かってくることになるので完全に逆効果です。
使うのであれば、敵対する前に相手のチームに仲間割れを引き起こすのがベスト。
しかし足元が水で濡れていないと使えないという縛りがあるので、何かしらの工夫が必要です。
雨が降るのを待つのが一番確実でしょうか。
操作性:☆☆☆☆☆
やはり足元が水で濡れていないと発動にすら至らないという点が厄介です。
雨の日を待つか、怪しまれるのを覚悟で水を撒くか、どちらにせよ使いづらいのは間違いありません。
また、サバイバーの本来の本体の山小屋の主人は、ほとんど無意識レベルでこの能力を発動しています。*1
このスタンドは使いやすいか使いにくいか以前に、元から制御できないというわけです。
山小屋の主人もこの能力のせいで周囲で暴力沙汰が絶えず、散々な人生を送ってきたことが分かっています。
人の来なさそうな山小屋に籠っていたのはそうしたトラブルを避けるためだったのでしょう。この能力を手に入れたら最後、一生人と関わらずに生きていく覚悟を決めなくてはならないかもしれません。
総評
人間関係を一瞬で壊せる能力ですから、人脈が物を言う世の中、使い方次第では意外に強力かもしれません。
しかし、攻撃対象を自由に決められないこと、使う制約が厳しいこと、喧嘩に巻き込まれて自分が損害を負う可能性があることなどから、使いこなすのはほとんど不可能と言って良いでしょう。
というよりそもそも、このスタンドは完全には制御が出来ないようです。
つまり、「気を抜くと周囲の人間が喧嘩を始めてしまうかもしれない」という緊張を一生味わい続けることになります。
手に入れるとまともに生きられなくなると言って良いでしょう。
どんなにスタンドが欲しくても、サバイバーは貰わない方が賢明です。
というわけで、サバイバーの総評は、Eです。
関連
*1:女性の登山客に体臭がくさいと言われたことに少し頭の中で怒っただけで能力が発動した