もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら ~「欲しいスタンド論争」に決着をつけるブログ~

もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら、どのスタンドを選ぶのが良いか、を多方面から考察するブログです。

「マニッシュ・ボーイ」の「デスサーティーン」

能力値

能力

  • 悪夢世界(ナイトメア・ワールド)」という空間を作り出し、本体の近くで眠った者を引き摺り込む。

 

  • 悪夢世界では全てが本体の思いのまま。この世界での負傷は現実に即時反映される。

 

  • 悪夢世界に引き摺り込まれた者が自力で抜け出す事は不可能で、周りの人間に起こしてもらう必要がある。スタンドも基本的には出せない。目覚めるとこの世界にいた間の記憶は失われる

評価

有用性:★★★★★

 

悪夢世界は何でもアリの空間。特に注目したいのは花京院の腕の傷を軽々と治していることです。

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス19巻より

これを利用して「寝ている間に全てを治す能力者」として商売をすれば繁盛しそうです。大分胡散臭いですが、それでも実力は本物なのでお金を出す人は出てくるはず。

 

でも、それをやるならクレイジー・ダイヤモンドで良くない?と思われるかもしれませんが、そのスタンドでは傷は治せても病気までは治せません。

もちろん、デスサーティーンの方も描写が無いので病気まで治せるのかは定かではありませんが、「何でもアリ」ならそれくらいは期待したいところ。

 

 

ところで、この世界に本体が入ることは可能なのでしょうか?

作中でマニッシュ・ボーイ本体が悪夢世界に現れたことが無いから無理?

それとも、花京院のようにスタンドを使いながら眠れば自分も能力の対象に出来る?

 

原作に乗っとるなら前者が有力ですが、やっぱり何でもアリの世界に入ってみたい!ということで夢のある後者を採用します。

こうなると、この能力は自由に遊べる空間を作る能力としても使える訳です。現実にも「明晰夢」という似た現象がありますが、意識がハッキリとした状態で体験が出来るのはこの能力ならでは。

 

危険性:★★☆☆☆

 

悪夢世界で命を落とすと、現実でも同様に死亡します。何でもアリだからといって調子に乗りすぎないように。

 

悪用性:★☆☆☆☆

 

攻撃したい相手がいるのなら、寝ている時に悪夢世界に閉じ込めて思う存分いたぶる…なんて使い方が出来ますが、そもそも寝ている相手に近づけるのなら他のスタンドでも簡単に危害を加えられます

 

夢の中でどんな嫌がらせをしようとも、負わせた傷以外は現実に持ち越されない記憶も残らないので、このスタンドの「何でもアリ」という特性は悪事方面ではあまり役立ちません。

 

この能力を悪事に用いるのであれば、暴力ではなく情報収集がベター。

どんなに口の堅い人でも、夢の中では浮かれていらぬ事を口走ってしまう可能性が高い。能力で思い切りもてなせば、秘密や弱みを聞き出せそうです。

 

 

ちなみに、唯一暴力方面で使えそうなのは心臓麻痺に偽装して殺害が行えることです。

©「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス18巻より

これを使う利点は他殺であることがバレにくいというぐらいですが…

 

自衛力:☆☆☆☆☆

 

作中描写から察するに、恐らくこのスタンドは悪夢世界限定のスタンドであり、現実で使うことは出来ないか、使えたとしてもかなり弱いと考えられます。

よって、攻撃を仕掛けようとなると寝ている標的の元にこっそりと這っていって能力を使うこととなります。

そうまでしないと攻撃できないのなら、自衛力は無いのと同義です。

 

操作性:☆☆☆☆☆

 

能力の発動のためにはまず寝ている対象の側まで行く必要があります。

使いたい対象がいる場合、その人と寝床を共にするぐらいの仲になるか、家を特定し、寝ているであろう時間帯にその付近まで行くという二択しかないため、かなりハードルが高めになっています。

総評

夢の中とはいえ何でもアリの空間を作り出せるのは楽しそうではあります。特に怪我を一瞬で治してしまうのは魅力的。もし病気なども自由に治せるのであれば、トニオさんのパール・ジャムよりも優秀なスタンドと言えます。

しかし、発動条件の厳しさから自衛に使う場合全く役立たないというのが災いして、評価は中間に留まりました。

というわけで、デスサーティーンの総評は、Cです。

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