作中で、本体であるはずのボインゴの未来だけではなく漫画家の青年やホル・ホースの未来も予知していた事から、「その時点での持ち主」を本体として未来を予知するスタンドと捉えて物質同化型に加えひとり歩き型にも分類します。
能力値
能力
- 近未来を予知できるマンガ本。
- 一度印刷に出た予言は決して変えることはできない。
評価
有用性:★★★★★
未来が見える能力があれば、様々な状況で優位に立てます。
例えば、ギャンブルや株取引に使えば簡単にお金儲けができます。
ただし、作中で財布を奪った男に報復されたようにその後にしっぺ返しが待っているとしてもその時点では予知してくれないという点に注意。そもそも、トト神は運命を予言しているだけなので、「勝てる運命にないから賭けるな」という予知が出る可能性もあります。
さて、ボインゴはこの能力についてこう解説しています。
(鼻に指を突っ込むという予言に従うより、エンペラーの弾丸をブチ込んだ方が手っ取り早いと主張するホル・ホースに対し)
だ...弾丸は...う...う...う...射てないです...ハイ
う...う...う 射とうと思っても運命がそう...させる...からです ハイ
し...信じるんです ハイ
こ…このマンガにかかれていることに… 逆ら…おうとすると く…く…く…く… く
苦しむ……だけです ハイ
う…う…う… 運命なんです ハイ ひゃくパーセントなんです ハイ
「ジョジョの奇妙な冒険」コミックス23巻 ボインゴのセリフより
つまり、トト神は「どうあがいても最終的にはこうなる」という運命をマンガにしているのです。このセリフ通り、トト神の予言に逆らおうとすると逆に苦しむという描写がありました。*1
つまり裏を返せば、トト神の予知に従ってさえいれば必ず最善の(運命に沿った)選択ができるということです。
どの大学を受験するべきか、今のパートナーと婚姻を結ぶべきか、など人生にはたくさんの岐路があります。
その全てで正しい選択が出来るのだとしたら、それは間違いなく素晴らしい事です。
危険性:★★★★☆
有用性の欄でも書きましたが、遠い未来にしっぺ返しがあるとしてもその時点では教えてくれないので注意しましょう。(しっぺ返しまで含めて逃れられない運命なのかもしれませんが)
また、ホル・ホースと組んだ際にはホル・ホースにまつわる予言を出していたり、荒木先生原作ではありませんがスピンオフ「クレイジー・Dの悪霊的失恋」ではトト神を拾った花京院涼子が自分のスタンドのように使っていたりしていました。
これらの事から、トト神が予知する未来は本体の未来ではなく「その時点での持ち主」の未来であると考えられます。
そのため、紛失すると誰かに拾われて悪用される危険があります。
未来が予知できる相手から取り返すのは困難を極めるでしょうから、使う時は決して失くさないようにしましょう。
悪用性:★★☆☆☆
トト神の予知は自分の意志でどうこうなるものではないので、悪用するとすれば悪事にまつわる予知が出ることを祈るしかありません。運に左右されすぎるということで悪用性は低め。
自衛力:★★★☆☆
トト神の予知に従ってさえいれば正しい選択が出来るので、そこまで酷い目に遭うことは無いと思います。
ただし、見られるのは近い未来までなのでこまめに予知を見ておかないと手遅れになる可能性も…。
操作性:★★☆☆☆
確実に当たる予知が出来るとはいえ、大事な部分を描いてくれないことが多く正確に読み取るのは至難の技です。
また、予言の再現に失敗するとその分しっぺ返しがくる*2ような描写があるため、予知能力を使うこと自体リスキーとも言えます。
総評
トト神の能力は本体の運命を予知することです。
一度印刷に出た予言は変えられないのなら見ても意味が無いのでは…と思う方もいるかもしれませんが、作中描写によると、トト神は逃れられない運命の中で最も良い選択が出来るように導いてくれているようです。
予言の再現に失敗した際にはしっぺ返しがくるのでリスクはありますが、常に最善の択を知られる事から来るリターンはかなりのものです。
上手く使えば人生が一生安泰になるかもしれないという意味で、潜在能力は全スタンドで一番かもしれません。
しかし、予知がかなり曖昧なので完璧に活用することは不可能であろうと考えて、評価を一つ下げました。
というわけで、トト神の総評は、Aです。
関連
【兄】
【本体を導く】