もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら ~「欲しいスタンド論争」に決着をつけるブログ~

もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら、どのスタンドを選ぶのが良いか、を多方面から考察するブログです。

「エンリコ・プッチ」の「ホワイトスネイク」

能力値

能力

  • 人間からDISCを取り出すことができる。

 

 

  • DISCは、対象の顔に触れるか、対象を眠らせて体を溶かすことで取り出せる。

 

  • 幻覚を見せることができる。応用するとスタンドを変装させられる。

 

  • CDを人間に差し込むとその楽曲を歌い出す。

評価

有用性:★★★★★

 

他のスタンド使いから能力を奪って、自身の能力を拡張できます。

ボーイ・Ⅱ・マンと違って「ジャンケンに勝つ」みたいな面倒な発動条件は必要なく、相手の顔に触れるだけで奪えます。

ただし、体質が合わないと使えないという欠点があるうえ、DISCを奪われた人間は衰弱して死んでいくことになるため、殺人に躊躇が無い人にしか使えません。

 

人の記憶DISCを見てみるのは楽しそうです。少しの間だけ借りてすぐに返すのであれば死ぬ心配もありません。

ヘブンズ・ドアーは人の体験を文字でしか読めないのに対し、こちらはDISCを自分に挿入することで映像で見ることができるので臨場感も十分。

他人の良い思いをした体験や、恐らくであろうと記憶なので追体験できると思われます。他人の夢なんて普通覗き見できないものですし、大概奇想天外なことが起きるものなので娯楽として素晴らしく最適でしょう。

(ただし、エルメェス曰く、頭に挿し込むと「気分が悪くなる」「頭ん中にくせー臭いがただよってくる」と、使用感は最悪な模様…)

 

徐倫と承太郎にはこの能力で思い通りの夢(マンハッタン・トランスファーが出てくる夢)を見せていたため、自分の好きな夢を見る能力としても使えます。

 

取り出したDISCは永久に保存できるのを利用して、忘れたくない記憶だけ取り出しておいて*1好きな時に鑑賞できるようにしたり、大切な人が亡くなってしまった時にその人の記憶を取り出して思い出を残しておいたりといった活用も出来ます。

ちなみに、後者はプッチがこのスタンドを発現した理由でもあります。

©「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」コミックス15巻より

危険性:★★★☆☆

 

取り出したDISCは本体以外も使うことができるため、盗まれて悪用される危険があります。結構かさばる物なので広めの収納スペースが必要です。

 

悪用性:★★★★★

 

DISCを使えばどんな命令でも従わせる事が出来るので、その辺の通行人など適当な人間に犯罪を代行してもらえば、自らは安全圏にいながらあらゆる犯罪が行えます。

 

ちなみに作中で下した命令は、ヤドクカエルに「10m飛んだら『破裂しろ』」、看守に「DISCを回収して徐倫の頭部を打ち抜け」、救急隊員に「F・Fを止めろアナスイに「君が見えるものをしゃべれ」の四つ。

敵対している者への命令や、人を殺す命令でも問題なく通るのも驚きますが、一番チートじみているのがヤドクカエルへの命令。

「10m飛ぶ」も「破裂」も物理的に絶対不可能なことですから、どうやら物理法則すら無視して命令を出せるようです。「時速70kmで背後に吹っ飛ぶ」という命令を出していたヘブンズ・ドアーと通ずる所があります。

©「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」コミックス6巻より

自衛力:★★★★★

 

DISCを取り出す能力によって、顔に触れるだけで相手を倒すことが出来ます。他にも幻覚やらドロドロに溶かす能力やら人を操るやら「破裂しろ」のDISCを挿し込むやら様々な手段があり、能力を奪えばさらに手は増えます。

 

これだけ強い能力を揃えておきながら、射程距離も20mと長めです。どんなスタンドが相手でもまず負けることはないでしょう。

 

操作性:★★☆☆☆

 

記憶とスタンド両方のDISCを奪われた人間はじきに死ぬので、完全に使いこなせるのは殺人に躊躇がない人間だけです。

 

また、危険性の欄でも書いたように、取り出したDISCは本体以外も使うことができるため、厳重に保管しておく必要があります。

プッチも、農場のトラクターのタイヤに細工して隠すという手の込んだことをしていました。

©「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」コミックス3巻より

総評

このスタンドの特性上、能力を使う=記憶を奪う・殺人を犯すことになるので、普段使いするのは難しいです。

 

しかし悪事に手を染める覚悟さえ決めれば、悪用の為だけに用意されたような能力の数々を存分に振るえます。

 

記憶・能力を奪う能力ばかりが注目されて影が薄いですが、DISCを使えば誰であろうと自分の思い通りに動かせるのがかなり悪用向き。

例えば、人を操る能力とDISCを奪う能力を組み合わせればこんな立ち回りが出来ます。

 

その辺の人間を操って次々と仲間に引き込んでいき*2スタンド使いは見つけ次第能力を奪い自分のものにする。自分では扱えなかった場合は元のスタンド使いに能力を戻した後に操るか、仲間の誰かに与える。

これを繰り返せばあっという間に最強のスタンド使い集団が完成します。こうなればどんなに大暴れしても逆らえる人間はいないでしょう。私利私欲のためだけに使うのなら、これほど有用なスタンドはありません。

というわけで、ホワイトスネイクの総評は、Sです。

 

関連

能力を奪う

 

【進化後】

jojo-stand.hatenablog.com

 

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第六部 ストーンオーシャンのスタンド一覧

 

*1:そんな融通が効くのかは不明。ただ、プッチはF・Fを探す時とウェザーと対峙した時に自身の視覚機能だけDISCにして取り出していたため、一部の記憶だけ選り好んで取り出すぐらい出来そうではある

*2:一度に操れる数に制限があるかどうかは定かではないが、ヤドクカエルを操るDISCを出す際にプッチが「ホワイトスネイク『DISC』を一枚このわたしに!!」とわざわざ「一枚」と言っていたので、DISCは何枚でも出せると考えて良さそう。