もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら ~「欲しいスタンド論争」に決着をつけるブログ~

もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら、どのスタンドを選ぶのが良いか、を多方面から考察するブログです。

「ジョニィ・ジョースター」の「牙(タスク)ACT2 ACT3 ACT4」

タスクはACT1〜4までありますが、作中でACT2が発現してから、ACT1が一切登場していない*1ことから、ACT2→ACT1に戻すことは不可能として、1と2〜4は別項目で考察します。

能力値

【タスクACT2】



 

【タスクACT3】

 



【タスクACT4】

 

基本能力

【タスクACT2】

  • 黄金長方形の軌跡で爪を回転させることで発動。

 

  • 絶大なパワーで爪を飛ばすことができる。

 

  • 飛ばした爪の回転は着弾したあともしばらく止まらないため、爪弾で開けた穴が数秒ほど標的を追尾する。

 

  • ACT1と違い、爪弾は一度飛ばすと再生に数分かかる。

 

  • スパゲティを巻いて食べれる

 

 

【タスクACT3】

  • 爪弾で自分を撃つことで発動。

 

  • 穴の中が四次元的な空間になり、本体の体を巻き込んでいく。

 

  • 穴の中に本体の体以外が入ると、即座に破壊される。

 

 

【タスクACT4】

  • 馬の力を利用(馬を黄金長方形のフォームで走らせる)して爪を回転させることで発動。

 

  • この能力によって放たれた爪弾は無限の回転エネルギーを纏っており、あらゆる防御を貫通し、標的をどこまでも追跡して仕留める。

 

  • 爪弾に触れた者は、肉体と魂が消滅するか、細胞の一つ一つが回転してしまう。後者の場合は、いつまでも同じ場所に戻され続けることになる。

評価

有用性:★★★★★

 

ACT2は、生き物を追尾する性質があるため狩り害虫駆除に使えそうです。実際、ジョニィはこの能力で兎や魚を仕留めて食料にしています。

傷に向かって爪弾を撃てば傷穴ごと穴を移動させて治癒できます。大統領戦で一度だけ披露しました。

 

ACT3は、狭い場所に入る以外に実用性はほとんど無いと思われます。

 

ACT4に関しては、能力が殺人に特化しているため日常では「開かない扉をこじ開ける」ぐらいの活用法が関の山でしょう。

 

 

…と、一時は思いましたが、やはり「無限の回転エネルギー」という言葉には希望を感じます。

これを上手く活用すれば、本来かなわぬ夢である永久機関を作り上げられるのではないでしょうか。

無限の回転エネルギーを受けたものは永久に同じ場所に戻され続ける訳ですから、

 

例えばこんな感じの装置を作れば球体に重力と回転エネルギーが上手いバランスで働いて往復を繰り返し、半永久的にエネルギーが得られるのではないでしょうか。

もしこれが実現したら、人類の歴史を変える大発明となるでしょう。

 

使いようによっては世界中の人々の命を救うかもしれない、という文字通り無限の可能性を感じたので評価は最大の5としておきました。*2

 

危険性:★★★☆☆

 

言わずもがな、「絶対殺すマン」ことACT4の殺意の高さが一番の危険要素となります。

一度撃てば、対象を消滅させるまで止まらない…と言いたいところですが、作中描写によると、馬の黄金長方形のフォームが崩れると追跡を止めるようです。

©「スティール・ボール・ラン」コミックス24巻より、馬の黄金長方形のフォームが崩れたことで追跡を止めるACT4。

もし、一度撃った後に心変わりして攻撃を取り止めたい時は、即座に馬から降りれば何とかなるかもしれません。

というか心変わりするなら初めから撃たない方が良いです。当たり前ですが。

 

一番まずいのは自分に被弾してしまった時で、こうなると再度能力を使うために馬に乗ることも敵わず、誰か馬を乗りこなせるような人材を見つけて協力してもらわない限り、一生能力から抜け出せなくなります。

ジョニィ曰く、ACT4の能力を受け続けると魂すら残さずに消滅してしまうらしいです。そんな恐ろしい事態に陥らないためにも、ACT4は封印しておいた方が身の為でしょう。

©「スティール・ボール・ラン」コミックス24巻より

 

悪用性:★☆☆☆☆

 

ACT4の「何でもこじ開ける」能力は鍵のかかった扉や金庫の解錠に使えます。作中でも「どんなスタンドや軍隊でも破壊に80年はかかる」と言われた、聖なる遺体が入った地下シェルターを平然と開けています。ただし、発動には馬が必要なので使い勝手が悪いです。

 

そして、全形態とにかく殺傷力が高いので、殺人に使うのが一番良いと思います。というかそれ以上の活用法がありません。

ここで少し便利なのは、ACT4は相手を消滅させることが出来る点です。これにより実行後に遺体が発見されるリスクを無くせます。

まあ、代わりに殺人現場に馬を持ち込む必要性が出てくるんですが…

©「スティール・ボール・ラン」コミックス24巻より

自衛力:★★★★★

 

ACT2は相手を数秒ほど追尾する回転を生み出し、ACT3は自分の体を巻き込んで死角から攻撃し、ACT4は地獄の果てまで追いかけて殺すなど、どれも頼もしい能力が揃っています。

 

ひとつだけ難癖をつけるとしたら、自衛に使うにしてはどれも殺意が高すぎること。

特に、ACT2の追尾する穴なんかは自動的に相手の心臓に向かおうとするので軽く痛めつけるはずのつもりが殺害してしまった、なんて事故が起きる可能性もあります。

自衛力が高すぎるのも考えものです。

©「スティール・ボール・ラン」コミックス11巻より

 

操作性:★★☆☆☆

 

まず、爪弾の弾数は10発しかなく、一度撃つと補充に数分かかるという難点があります。

これはハーブ(特にカモミールと混ぜたもの)を摂取すると一分程度まで短縮できます。これなら6秒に一発のペースで撃てるので十分でしょう。

いつ接敵しても良いように、常にハーブをポケットに忍ばせておくくらいの工夫はしておく必要がありそうです。

 

そして、能力にはそれぞれ発動条件があることにも注意です。

ACT2の発動条件の「黄金長方形の軌跡で爪を回転させる」ことがどの程度の難易度なのかはさすがに計り知れませんが、作中描写から「自然物を見れば発動できる」としましょう。

 

これならACT2は楽に扱えそうですが、問題はACT4の方です。

この能力を発動するには、「馬を黄金長方形のフォームで走らせる」という条件を達成する必要があります。

馬を用意するのが困難なのはもちろん、天才ジョッキーであるジョニィですら苦戦していた「黄金長方形のフォームで走らせる」という条件を我々が達成できるとは思えません。

 

というわけで、ACT4の能力を扱うのは現実的ではないということになりましたが、そもそもこの能力を使う機会自体が少ないというのを考慮して操作性はそこまで低くしていません。

 

総評

基本的には戦闘一点特化の能力で、普通に生きていれば活用する機会は少ないと思います。

ですが、もしも「ACT4の無限の回転エネルギーを電力に還元する」という使い方が出来ればエネルギー問題を一挙に解決する最高の能力に成り上がります。

実現できるかどうかは完全に未知数ではありますが、この可能性を買ってみたくなりました。

というわけで、タスクACT2、ACT3、ACT4の総評は、Sです。

関連

【形態を切り替えられるスタンド】

 

【ACT1】

 

第七部 スティール・ボール・ランのスタンド一覧

 

*1:スタンドの発現理由がACT1は遺体由来、ACT2〜4は技術由来だからだと考えられる。ACT1が有機的なデザインなのに対し、2以降は無機的なデザインなのも恐らくそれが理由

*2:ここまで書いといて何だが、物体にタスクACT4の能力の影響を与え続けると物体が消滅する可能性がある。ソースは自身の体にACT4の爪弾を受けたジョニィの独白から。