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The JOJOLands (ジョジョランズ) 12話 「その名も"チャーミングマン"」 感想

 

2話以来やってなかったジョジョランズの感想書きを再開します。ネタバレになるのを危惧して避けていたのですが、ネット上でジョジョランズの感想を書いている人が少ないと感じたので、もっと盛り上がってほしいという思いで。

ただし、ネタバレ目的ではなく、あくまで本誌を読んだ方と感想を共有する目的で書いていきます。

 

では、12話「その名も"チャーミングマン"」の感想です。

 

今回の話のポイント

  • 新たな仲間「チャーミングマン

 

  • 溶岩の性質

 

  • メリル・メイ・チー 久々の登場

新たな仲間「チャーミングマン」

新たな仲間の名前は「チャーミングマン」。

直訳で「魅力的な男」。ウサギ・アロハオエという名前を聞いた時はあまりの奇天烈さに驚いたものですが、まさかそれを越える名前が出てくるとは…

ただし、パコがウサギの時とは違い「…それ名前か」とやや疑問視していたので、偽名の可能性があります。「〜マン」系ならサウンドマンという前例もあるにはありますが。

 

ちなみに元ネタは「The Smiths」の「This Charming Man」という楽曲。

 

www.youtube.com

 

背景に溶け込む能力は本人が「生まれつきの体質」と説明していました。これが本当にスタンド能力とは関係のない体質なのか、スタンドについて詳しくないから体質と呼んでいるのかは現段階では不明です。

 

そして、彼に関する話題で何より注目すべきなのは彼の弟「マウカ」。

チャーミングマンが、彼とフアラライ山でマウンテンバイクでレースを行なっていた時、溶岩チューブに落ちてそれ以来行方不明になっています

警察を呼ぶも全く取り合わってくれず、むしろ犯人扱いされる始末。チャーミングマンはその後も一人でフアラライ山を訪れ弟を捜索していたようで、それが溶岩(で実験する露伴)を見つけるきっかけとなりました。

 

さて、彼の加入によりチームは5人(メリル・メイも含めれば6人)になりました。七部、八部では2人か3人行動が基本だったので、懐かしい感覚です。

九部は、五部のように、一人一人によりクローズアップしてやっていく形式になると思います。特にパコに関しては、1話から「空白の1年間」「父親の虐待」と話を広げられそうな議題が沢山ありますし、回想が楽しみです。

溶岩の性質

まずは、例の時計が早速帰ってきました。ただし、水没で壊れている上、30ドルと引き換え。溶岩の力と言えども、完璧な状態で、無償で手に入るわけにはいかないみたいです。

思い返してみると、8話で20ドル札が帰ってくる時も「パコ(正確にはチャーミングマンが化けたパコ)のスプライトにハエが飛び込む」というプチ不幸が起こっていました。

つまり、帰ってくる過程でどんなことが起きるかは未知数。ひょっとしたら、家族が死んでその保険金で戻ってくる…みたいな鬱展開もあるかもしれません。

 

そして、全話まで「溶岩の持ち主っぽさ」が全開だったチャーミングマンですが、溶岩を最初に発見したのは、実は彼ではなく岸辺露伴のようです。これはジョディオが予想していた通り。

チャーミングマンは、露伴が溶岩で実験を行なっていた様子を遠くから見ていただけ。しかし、その後弟の行方不明と溶岩に何らかの関係があることに気づいたようですし、独自の調査を行なっているのかも。

 

彼は「おまえら…金持ちになりたいのか…あの『溶岩』で? 無理だね それが分かるのは それぞれが脱落する時だろうがね」という不穏なセリフを言っていますし、やはり何か重大な秘密を握っているのは間違いありません。

次回、メリル・メイが彼を問い詰めるでしょうから、一気に真相が明らかになりそうです。

メリル・メイ・チー 久々の登場

メリル・メイが1話以来久々の登場。ハワイ島であったいざこざを瞬時に見抜く敏腕さを見せました。

ジョディオ達を問い詰める際も「下っ端の隠し事を許さない」という高圧的なスタンスというより、「後々トラブルになって泣きついてくる前に言いなさい」というスタンスだったのが凄く良かったです。

1話でもドラゴナの気遣いをしっかり褒めてましたし、面倒見が良さそう。これなら今後も、ポルポのように殺されることはなく、心強い味方となってくれると考えて良いでしょう。

疑問点

チャーミングマンの不穏な発言

→チャーミングマンがチームの全滅すら臭わせる意味深なセリフを言っていました。

溶岩について独自に調べ、弟の行方不明と溶岩を結びつける確信を得たのでしょうか。

 

「溶岩は不幸を呼び寄せる」と直感的に気付いた?

そうなると、溶岩を奪おうとした理由がよく分かりません。

 

行方不明の弟を探す手がかりになると判断したから?

それとも、溶岩は不幸を呼び寄せることに気付き、回収して始末しようとしたのでしょうか?

 

結局1話の「メリル・メイが予測していたあること」「どんな人数でも足りなかった」とは?

露伴宅への居空きはあくまで始まり。「どんな人数でも足りなかった」とは、溶岩との出会いから始まる「奇妙な冒険」のことを指しているのでしょう。

「メリル・メイが予測していたあること」は…溶岩の存在について知っていた?もしくは単にスタンド使いは引かれ合う性質を知っていて、用心したとか?

 

岸辺露伴は何故ダイヤをハワイ島に持ち込んだ?

→溶岩の性質を試すため?

そうなると、ハワイ島で溶岩を発見→日本に帰国→ダイヤを持って再びハワイ島へという流れになる。一度日本に戻ってまでダイヤを持ち込む必要はあったのか?

 

メリル・メイは何故新たな仲間にウサギを抜擢したのか?

→ウサギは猫攻略に一躍買ったのでスパイという線はないと思うのですが、彼女はどうして彼を仲間に入れようと思ったのでしょうか?

組織のボスなので審美眼が高く、どうにかしてウサギの才能を見抜いたんでしょうが…これは特に明らかにされることはないかも。

 

各個人がスタンドに目覚めた理由は?

→七部では悪魔の手のひら、八部では謎の歯形や岩人間の体質だったスタンドの発現理由ですが、九部ではまだ明らかになっていません。これは情報を待つしかない。

 

チャーミングマンのペットだったはずだけど、猫は置いてきたのか?

→最後の彼が写っているコマで猫の姿が見えないので置いてきたのでしょう。しかし、チームの誰かが「仲間にしよう」と提案してもおかしくない戦闘力の高さなので、何か仲間に加入しない理由づけが欲しいところ。チャーミングマンが「俺以外には決して懐かない」とか「もう愛猫たちを危ない目に遭わせたくない」とか言うだけでも良いのですが。

今後の展開

荒木飛呂彦の漫画術」から、荒木先生は「主人公たちにとって、常にプラスの展開になるように」話を作ることを重要視していることが分かります。よって、今後「溶岩を奪われてそれを取り返しに行く」という展開はあり得ません。

なので、今後の展開は、メリル・メイが溶岩を使った新たな犯罪を考えつき、それに沿って実行。しかし溶岩は金品と同時に不幸も呼び寄せる性質があり、チームの前に困難が立ち塞がる…という感じ。

 

七部の遺体、八部のロカカカとは違い、「奪う」ところからではなく「手に入れた」状態から始まるわけですから、主人公チームは、仲間を犠牲にしてまで溶岩を死守するべきか何度も選択を迫られる、そんな辛い展開が多くなるのではないかと予想します。

そしてその流れで、2話の時から言及されていたジョディオの内に秘めた冷酷さ(サイコパス)要素が出てくるわけです。

ジョディオは明らかに、ディオのような良心のタガがない悪のエリートとして描かれており、そんな「生まれついての悪人」でも幸せになれるのだろうか、というある種「ディオのリベンジ」とも言えるテーマが九部の議題だと思っています。

今はまだサイコパス要素が鳴りを潜めていますが、仲間が犠牲になっていく内に、「利用できるものは仲間だろうと使い倒す」性格に闇堕ちしそう。

 

まあ、仮にもジョースター家。闇堕ちを回避し、善人として生まれ変わる可能性はありますが、ディオのような真性の悪人が主人公というのは今までのジョジョで描かれてない議題ですし、やはり闇堕ち方面に興味が湧きます。

 

もし、ジョディオが悪のエリートとしての道を貫いて大富豪になるとしたら、ディオでは届かなかった夢を、ジョースター家の末裔が叶える熱い展開です。

ぜひともジョディオには、今までのジョジョの当たり前をひっくり返す存在となってほしいものです。

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【次回】

jojo-stand.hatenablog.com

 

【感想一覧】

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