「虹村億泰」の「ザ・ハンド」

有用性：★★★☆☆

右手で削り取ったものはこの世から完全に消え失せてしまうので、ゴミを削り取れば処理代を浮かせることが出来ます。世界中の人間が頭を悩ませている放射性廃棄物の処理だって、このスタンドの右手にかかれば一瞬で解決してしまいます。そのためにこの能力を使えば、多くの人間が救われることでしょう。

他には、瞬間移動能力を利用すれば移動が楽になりそうです。その分右手が疲れるだけかもしれませんが…

危険性：★★★☆☆

右手で削り取ったものは二度と元に戻すことは出来ないので、注意が必要です。

しかし、作中描写から、削り取る能力は切り替えが可能*1に見えるので、用心すればそれほど危険はないでしょう。

悪用性：★★★★☆

ザ・ハンドの能力はかなり悪用向きです。

削り取る能力を証拠隠滅に使えば、簡単に完全犯罪が成し遂げられます。

自衛力：★★★★★

近距離パワー型スタンドなので安定して自衛ができます。

また、相性が悪い相手なら、瞬間移動を使って逃げるという選択も出来ます。

そもそも、「何でも消失させる右手」を持っているというだけで相手に大きなプレッシャーを与えることが出来るので、戦いを挑んでくる者も少なそうです。

操作性：★★★★☆

右手で空間を削り取るだけのシンプルな能力で、操作に悩むような要素は見当たりません。

ただし、右手の危険性を加味して★四つにとどめました。

単純明快ゆえに使いやすく、悪用もしやすい能力です。シンプルな能力なので本能的に使えそうなのも評価ポイント。

そして、このスタンドの右手なら、放射性廃棄物ですら簡単に消してしまえます。現代の科学ではどうにもならない問題を文字通り「一手」で解決できるわけですから、ある意味革命を起こせる能力と言えるでしょう。

問題は、どうやってその状況まで漕ぎ着けるかというところです。「消してやるから廃棄物は全て俺の方に回せ」なんて言われて素直に受け入れる人はいないでしょうし、先に「何でも消せる能力者」として名を売るとしても時間がかかりそうです。

総括すると、この能力は世界を変えられる潜在可能性を秘めてはいるものの、その潜在力を存分に引き出せる瞬間に辿り着くのが至極困難です。よって、評価は中間の一つ上に留まりました。

というわけで、ザ・ハンドの総評は、Bです。

もしもジョジョのスタンドがひとつだけ使えるとしたら～「欲しいスタンド論争」に決着をつけるブログ～