能力値
【ヘビー・ウェザー】
基本能力
- 天候を操る。その規模は自由自在。
- 実際にあった天候を再現できる他、実際に起きたことが無くても理論上起こり得るものなら再現が可能。(ヤドクガエルを降らせるなど)
- 空気の流れを読むことで生き物の位置を探ることが出来る。
評価
有用性:★★★★★
天候とは本来人の力ではどうにもならないもの。
それを自由に操作できるこのスタンドは、無限の可能性を秘めています。
例えば遠足や観光などのイベントの時に、強制的に晴れにすることが出来ます。少し自分勝手な気もしますが、数日しかない旅行で運悪く大雨に見舞われて台無し、なんて経験がある人には魅力的に映るのでは?
自分の周囲だけ常に気温や湿度を調整しておけば、いつの季節でも快適に暮らすことができます。
たとえ台風が押し寄せてこようが、射程に入った段階で消してしまえば被害を無くせます。ここまで来ると神の領域です。
もし世界中の天候を左右できるのならこのスタンドひとつで環境問題が全て解決することになりますが、ウンガロ戦で30km先まで集中豪雨を降らせるほど射程が広いとはいえ、精々一つの町をカバーするぐらいが限界でしょう。そう上手くはいかないと思います。
あとは、少し特殊な使い方ですが、「生き物を降らせる」能力を使って好きな生き物を自由に召喚できます。
ただし、ゴールド・エクスペリエンスで生み出した生物とは違って、後から消すことはできません。有害な種や外来種を辺りにばら撒くような結果とならないように気をつけましょう。
ヘビー・ウェザーの方はウェザー曰く「(カタツムリになることで)ネンザや腰痛を治すのには便利かも」とのことですが、その為にオゾン層を破壊するというのは…
危険性:★★★★☆
どう見ても危険なヘビー・ウェザーは絶対に使わないこととして、天候の中には人や農作物に甚大な被害を出すものもありますから、スケールの大きな天候を起こすのは控えた方が良いでしょう。
生き物を降らせるのも、生態系を壊すもとになるので取扱注意です。
悪用性:★★★★★
このスタンドを利用してどんな悪事を行おうと、ただの自然災害にしか見えないため、加害者であることが発覚しにくいです。
例え落雷で個人を狙って殺害しようが、台風や純粋酸素で大量殺人を犯そうが「不幸な事故」として処理されてしまうので、いくらでも悪事が行えます。
自衛力:★★★★★
チート級の能力を持っておきながら肉弾戦もしっかり強く、雲のスーツで防御も出来るのでほぼ敵なしと言って良いでしょう。
ちなみにウェザーはこの「自衛力が高すぎる」ことにより、飛び降り自殺を試みれば強風と荒波に助けられ、拳銃自殺を試みれば弾倉に水が発生し不発になる、という風に自殺すら出来なくなり頭を悩ませていました。
操作性:★★★☆☆
「天候」という事象自体スケールが大きく予測が付きづらいものなので、使う前に、自分がやろうとしていることにより生じる影響をよく考えることが求められます。
ウェザーの場合は、怒りのあまりヘビー・ウェザーが制御不能となっていますが、今回は私達が使う場合なので考えません。
総評
天候というのは時に大きな被害を及ぼすものです。この能力があれば、その被害を完全に拒絶できます。
あまり広い範囲の天候を変えると想像のつかない被害が起きる可能性があるので、変えるのはごく狭い範囲だけにしておきましょう。
エアコン代わりに使える能力というのは便利ですが、ひとつしかもらえないスタンドを家具の代用品として使うのは微妙な気がします。暑い・寒いの概念を完全に無くして、季節の変化の楽しみを放棄するのが果たして幸せなのかも疑問です。
しかし、天候の操作というのは利益が実感しやすそうですし、「降らせる」という形であらゆる生物を召喚できるというのが破格の利便性。自衛力も文句ないので、評価は高めになりました。
というわけで、ウェザー・リポートの総評は、Aです。
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