能力が解除された際、ワイヤーが元となった物質である体毛に戻らず完全に消滅していたことから、物質同化型スタンドではなく無像型スタンドに分類します。
能力値
不明
能力
- 体毛を半透明で鋼鉄並の強度のワイヤーに変化させる。
- ワイヤーは操ることはできず風に乗って漂うだけだが、誰かに触れると巻き付いて締め上げたり、縫い合わせたりできる。
評価
有用性:★☆☆☆☆
ワイヤーに変化させた体毛を家に張ることで空き巣対策をしたり、罠にして野生動物を捕らえたりといったことができそうです。
しかし、ワイヤーの射程距離がどれくらいか分かっていないので射程外に出ると消えてしまう可能性がありますし、いくら空き巣や動物相手とはいえ手や足を切断してしまうのは残酷すぎます。
糸の能力なので、ストーン・フリーのように傷口を縫うことができるかもしれません。ただし、作中ではパコとドラゴナを乱暴に縫い合わせた描写しかないので、そんな精密な操作ができるかは謎です。
また、この能力は実世界に存在する物質(体毛)から作るという物質同化型スタンド的側面を持ちますが、一方で能力を解除すると完全に消滅するという、このタイプのスタンドにはあるまじき性質も持っています。(物質同化型スタンドは実世界に存在する物質を媒体に作るため、普通能力を解除しても元になった物質は残る)
この性質を利用すれば、ムダ毛をワイヤーに変化させた後能力を解除して消すことで、ゴミを出さずにムダ毛処理を行えます。
安全性:★★☆☆☆
ワイヤーが誰かに触れると、自動的に締め付けていきます。
能力を解除すれば消せるとはいえ、安易に発動しないようにしましょう。
悪用性:★★☆☆☆
本体が動物なので、人間社会で活用できるような性能ではなく、悪用するのも難しいです。
考えられるのは、糸を編んで漁獲用のネットを作るぐらいでしょうか。
ちなみに、ワイルド・キャット・サイズは2匹で協力してネットを作っていましたが、今回は一人でも作れることとします。
自衛力:★★☆☆☆
ワイヤーに触れさせることさえできれば相手の体の部位を欠損させられるので一見強力ですが、ワイヤーは風に乗って漂うだけで操作できないため、使いこなすには風向きを読む必要があります。
さらに、攻撃の完遂にやや時間がかかるのもあって自衛力は低め。
操作性:★★☆☆☆
自衛力の欄で触れたように、ワイヤーを能動的に動かすことができないので操作難度は高め。
また、本体が集中を欠くとワイヤーの締め付けが緩んでしまうので、集中力も大事です。
総評
思考が単純な動物のスタンドゆえ、狩猟向きの性質で殺傷力だけが高く、日常生活で活かせる要素がありません。さらに、攻撃に特化している割に自衛力もそこまで高くないので、残念ながら最低評価となりました。
というわけで、キャット・サイズの総評は、Eです。
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第9部 The JOJOLands (ジョジョランズ)のスタンド一覧